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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-9

小さくて分厚手が指を立て薄いショーツにうきあがる柔肉の溝を撫で上げるだけで、ゾワゾワした快感が走り抜ける。溝の先端部に存在を主張しているクリトリスを指の腹がクルクルと追い回すと逃れられない淫欲に叫ばずにはいられなくなる。
がっちり抱え込まれて動けない腿をつっぱらせ、反対の足は刺激から逃れるように、さかんにシーツを擦っていた。
腿を抱えているほうの手がソロリと伸びて臀部のショーツを掴んだ。スルリと臀部から剥いたショーツを素早く小宮山は抜き取った。暗い快感の海に溺れかかっていた冴子は隙をつかれて、いとも簡単にショーツを奪われてしまった。
「だめええええっ!」
「こんなにグッショリ濡れているぞ! パンツに透明な蜜が張りついている!」
めずらしいものを発見した子供のように、はしゃいでいる小宮山が抜き取ったショーツを開いて観察しだした。
「お願い! そんなことやめて!」
冴子は今更ながら自分の身体が汚れたままであることを思い出した。
ビールを何杯も飲んだので頻繁にトイレも使い、そのままであることにショーツを剥かれて初めて気づいたのだ。凍りつくような気持ちと羞恥心が入れ混ざる。
それを見透かしたかのように小宮山が見せつけるようにしながら、下着を観察しだした。丸まったショーツを引き伸ばしながら、目視している。研究者の顔つきで仔細に点検しだした。
冴子は口を固く噛みしめたまま目を瞑って顔を横にそむけた。自分の欲情の分泌液を確認され尚且つ、汚れたままの下着を広げられているのだ。耐えがたい屈辱だった。
「うんん。尿にビールの香りが残っているようだな」
その言葉にハッとなり目を開けると小宮山が開陰部の部分に鼻を当てて匂いをかいでいる。すっかり冷静な研究者となって冴子を分析しているではないか。
「やめてください! お願いです! やめてっ!」
「バルトリンセン液は無味無臭だな。まるでナメクジが這ったように跡がついているな。あれ、陰毛が張り付いているぞ。そういえば冴子さん、毛深いね」
「お、お願いですから、もうやめて!」
冴子は下の毛の濃さまで指摘されて顔を真っ赤にして叫んだ。
「DVDにでてくる女の子はもう少し毛が少ないのだけれどな……」
おそらく小宮山はアダルトDVDの女と冴子を比較して言っているのだろう。その流れから推測すると小宮山は冴子が初めての生身の女性なのだろうか。
30歳も後半の小宮山は今まで女性と性交渉したことがないのか。だとすると、冴子が小宮山の初めての女にされる可能性がせまっていることになるではないか。
「小宮山さん! お願いだから今日は帰らせて。日を改めましょっ!」
「冴子さん、僕をバカにするにもほどがあるよ。僕だって男なんだよ」
ショーツを持ったまま小宮山がニンマリと笑って冴子に向き直った。その目は研究者の目とは打って変わった濁った目になっていた。
ベッドの脇のコントローラーを手に取りボタンを操作すると再び冴子は仰向けに戻っていった。
「やめてええええっ!」
背中を押しだしたままの恰好で仰向けにされると、まるで腕を床に固定されたまま低い跳び箱に寝かされているようになった。
「ひいいいいっ! 何、何、何! 何が始まるの!」
「ぐふふふっ。足も固定しちゃうぞぉ」
「だめえええっ!」
片方の足首を掴んで足枷をはめると、そこについている鎖を手首の鉄輪に繋げた。バタバタと暴れるもう片方も難なく捕えて同じように固定すると大股開きの屈曲位にされてしまった。
小宮山は興味を持った物に対しての集中的な研究心と探索心がつよい人間だった。だからここまでポンプの性能を向上させたのに違いなかった。今小宮山の研究対象は性に対して向けられたのだった。そして小宮山の実験材料と初体験相手として祭壇に祭り上げられた生贄が冴子となった。
冴子は、そんなことしるよしもなく、これが悪夢の始まりだとは気づくはずもなかった。



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