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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-29


24

「冴子、やっとご主人様のモノになる覚悟ができたのだね」
小宮山はベッドに腰掛けて股の間に顔を上下させる冴子の頭を撫でていた。今
回は冴子が躾けの申し出をし、小宮山の家に自らやってきたのだった。
冴子は全裸で四つん這いになって夢中になって奉仕ししながら時々おそって
くる心の悦びにうちふるえてしまう。貶められた立場に自らがエクスシーの高まりにおしあげて、このままこの身を奴隷として捧げることを赦し、暗い甘美な世界に漂いたくなる。その気持ちを打ち払うように硬質な肉の棒から口を離した。
 「ご主人様、今日の躾けに、ご提案があります」
 口腔奉仕に夢中になり息をきらしながら、下から小宮山を潤んだ目で見つめながら言った。
 「なんだい冴子」
 「今日は趣向を変えて冴子がご主人様を縛りつけて、そのお身体を貪るのはどうでしょう。その冴子の、おイタをあとでご主人様が折檻なさるのです」
 「なるほど、いたずら冴子にご主人様が淫靡な折檻をくわえるというわけか。それはおもしろそうだな。ぐふふふっ!」
 「はい、どうぞ懲らしめてやってください」
 冴子は子供をあつかうように小宮山をベッドに寝かした。はじめて小宮山に淫責を受けたベッドは手枷足枷がついている。そのベッドに小宮山を大の字に固定した。脂肪で膨れ上がった腹に埋もれたペニスが存在を主張するようにそそり立っている。ブヨブヨな肉体の中で、唯一凛々しい肉の棒を冴子は優しく摩り続けた。
牡の象徴であるペニスには脂肪がつかない。それはペニスが、牝をその槍で刺し貫き悦楽を与えて精神的にも肉体的にも支配して、種を植え付けるようにできているからだろう。槍に脂肪という錆をつけない構造になっているに違いない。
本来の小宮山は、この固いペニスのような身体をしていたのかもしれない。そんなことを想いながらペニスを摩っていると堪らなく愛おしいモノに思えてくる。冴子はローション代わりに口から唾液を垂らしてペニスを擦りたてた。
 「ぐふふふっ! ご主人様をこんな恰好にして許されると思っているのか? あとでたっぷり折檻してやるからな」
 「あああ……。おイタの冴子をいっぱい叱ってください……」
 冴子は十分に漲ったペニスの根元を思いっきり握りしめて用意していた輪ゴムで素早くペニスの元を縛り付けた。
 「ああん?! 何やってんだ、冴子……」
 口にくわえた数本のゴム輪を次から次へと手際よくペニスの根元をしめつけてゆくと、充血した肉の棒が血流を止められて赤黒く変色していった。
 「おい冴子! やり過ぎだよ」
 「ふふふっ。凄い! パンパンに膨らんでるわ。おいしそう!」
 「冴子! やり過ぎだって! うっ血しているじゃないか」
 「あら、ペニスって、うっ血するものじゃないの?」
 「血流が止まったら大変じゃないか! 早くはずせ!」
 「うっ血しすぎて、ポロっととれちゃうのかしら」
 根元を輪ゴムで何重にも巻かれたペニスは頸を絞められたように苦しげなほどパンプアップしている。ボイルオーバー破裂寸前のソ―セージのように、今にも薄い皮を破って肉汁が迸りそうだ。
 「はずせ、冴子!」
 「いやん、いやらしい。おイタの冴子は、はずしませんよ」
 潤んだ瞳が妖艶な目に変わっている。
 輪ゴムでコックされたペニスを逆手で摩りながら冴子は垂涎を垂らさんばかりのバギナに当て込んで、肩をすくめるようにして呑み込んでいった。
 「ああああああぅっ! いいっ! きもちいいっ!」
 無様に膨らんだ腹を腰で押しのけるように擦り付けてペニスを根元から堪能すると、脂肪の波がユサユサと巨体の上で波打ち、小宮山の口から苦しげな息がもれだした。
 「おいっ! どういうつもりだ!」
 「だから、イケない冴子をたっぷり叱ってほしいの。あああっ! すごい! はち切れそうなオチンチンが最高! あっ! いいっ! 逝きそう!」
 ベッドがギシギシ軋み、小宮山自体がウォーターベッドのようなうねりをしている。宿直室での騎上位では冴子は後ろ手にされてバランスをとれずに、小宮山にいいようにされたが、今回は小宮山を固定して主導権をにぎっているのは冴子だった。両手をベッドについてバランスをとって腰を打ちつけるとバルーンのような身体が息苦しい息を吐いている。
 「冴子、やめてくれ! く、苦しい。そんなに暴れるな!」
 「あら、宿直室では喜んでいたじゃない」
 「手を、ぐふっ! 手を外しなさい!」
 「ああああっ! 最高のオチンチンだわ。パンパンにふくらんで、あああっ! いいわっ! 中でいっぱいになっている!」
 「ぐうううううっ! 感覚が無くなってきた! はやくゴムをはずせ!」
 「あううううっ! ご主人様のオチンチン! 破裂寸前! いいわっ!」
 ガクガクと身体を震わせ背中を丸ませて絶頂に登りつめた冴子は暫く硬直をした後余韻を味わっている。強制的に逝かされる切迫感がなく支配される被虐感はないが、本来の悦楽を自分のペースで楽しめそうだ。
 「ふふふっ、ご主人様を虐めちゃおうかなぁ。こんなの持ってきちゃった」
 繋がったまま冴子はファイル閉じクリップを取り出した。分厚いA4の資料などを留めるための黒い強力なクリップだ。
 「おいっ! 今度は何をするつもりだ!」
 小宮山の脂肪の乳房をつまんで小さな乳首に、こともなげに強力クリップを噛ませた。


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