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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-24

ピチッ!
右のブラから洗濯バサミが弾け飛んだ。
「ほら外れた!」
「くわああっ!」
ピチッ!
続いて洗濯バサミが飛ぶと冴子は胸を抑えて座り込んだ。
「立つんだ冴子! 勝手に座るな!」
のろのろと立ちあがった冴子の胸からブラを剥ぎ取ると、腰を下げた小宮山が上目使いのまま乳首を舌先でネロネロと舐めた。ポンプの吸引以来すっかり敏感になった乳首が今しがたのつねりあげで覚醒し、滑った舌に過敏に反応している。へばり付いた小宮山はもう片方の乳首を指で、しこらせてコリコリとした感触を楽しんでいる。
「いっ、いやああああっ!」
両方の乳首を口に含んで十分に唾液をまぶし、両手の爪を立てるように優しく掻き毟り出した。
「うぐんんん! 赦してください!」
突き出した小宮山の両腕を掴んだまま冴子は腰を捩らせながらのけ反った。ショーツの中ではジュクジュクと淫汁が滲み出ている。掌で乳房が絞られ、突きだした先端の小豆がコチョコチョと指先で、くすぐりつづけられている。
「逝くっ! また逝くぅっ!」
「淫乱牝犬め! お仕置きはまだ始まったばかりなのにこのザマは何だ!」
「ゆ、赦しっ、てえぇっ!」
のけ反った胸先から発せられる淫らな電流で感電した冴子がガクガクと全身を震わせ膝から崩れ落ちた。
「こんなことで赦してもらえると思ったら大間違いだぞ、ぐふふふっ!」


20

宿直室にある小さな机に上がるように冴子は命じられた。ショーツ一枚の姿で冴子はノロノロと小机に上がり立膝のままオロオロと視線を泳がせていた。
「早く四つん這いにならないか、うすのろめ!」
罵倒されて狭い空間に手足を着くとペットの美容院でトリミングを受ける犬のようになった。一歩たりとも動こうものなら転落してしまう危うさがある。
「ふっふっふっ、可愛い牝犬だ」
白くスレンダーな身体は、締まった足首からほっそりとした足につづきジムで鍛えた臀部へと広がってゆく。引き締まったヒップから肩にかけてのみごとな曲線は小宮山と対照的な造形美をつくっていた。犬というよりも妖艶な猫のような肢体であった。
小宮山の醜く膨れ上がった腹の下のパンツは、既に突きだしたペニスによって不自然な形にもちあがっている。眼下にそれを見た冴子は目をそらして唇をかみしめた。
「綺麗な尻だ。まじかでゆっくり観察してやるぞ」
一分の隙間もなくぴったりと合わされた臀部から腿を小宮山はペットの毛並を確かめるように何度も撫でている。背中から臀部にかけた手でショーツのヘリに手をかけて皮をむくように引きずりおろし始めた。盛り上がった双丘に張りついたショーツは拒むように尻から離れようとせず、小宮山は両手をかけて強引に膝の方へとずりおろしにかかった。冴子の恥辱を煽るように半分下げたところで止めて、尻の肉の合わせ目に舌を這わせた。冴子は決して緩ませまいとピッチリと臀部を引き締めていた。
十分に冴子を脅してからショーツを足に添って引きずり落としてゆく。
はぎ取られたショーツには透明な蜜がべっとりと張り付いている。粘度が高い体液はショーツに沁み込まずに艶やかな光を放っている。それを冴子の目の前にひろげて小宮山が嬉しそうに嗤っている。
「淫乱牝犬の証だ。見ろ、このイヤらしい汁を」
「うううっ……」
毎度のこの卑猥な儀式に顔をそむける冴子の顎を、小宮山が掴んで正面の下着を見るようにしむける。
絶対に欲情の証を認めようとしない冴子をあきらめた小宮山は下着の布地を広げたままクンクンと匂いを嗅いでいる。体臭を残さないように清めてきたが、あまりに露骨な行為に顔を歪ませる。追い打ちをかけるように付着した体液を小宮山が舐めだすと、汚辱されるような行為を目前に見せつけられながらも、逃げることもできずに冴子は犬のポーズのまま耐え忍ぶしかなかった。
ショーツに飽きた小宮山は抜け殻でも捨てるように無造作に下着を落とし視線を冴子に戻した。小宮山のより少し低い位置で四つん這いにされている冴子は改めて全裸で観察されている屈辱にうちふるえる。身体の回りをぐるりと廻った小宮山が臀部の位置で止まった。尻の双方に手をかけて割開こうと力が込められた。
冴子は四つん這いのまま臀部に渾身の力をいれて、その悪意に対抗した。
「この牝犬めが!」
バシッ!
いきなり臀部に平手が飛んだ。
「ひぃっ!」
バシッ! バシッ!
「痛い! 痛いわ!」
「いちいちご主人様に反抗しやがって、この牝犬!」
突き出した尻に平手打ちの連打が浴びせられる。尻が打ちすえられるたびに冴子の頭がガクンガクンと揺れる。
「あ! あっ! あうっ! 赦してください!」
最初は目を吊り上げて打擲していた小宮山は、冴子の尻尾をまく姿に優位にたった満足感から余裕の笑みを浮かべ始めた。肉を叩く音が続き、尻に赤い手形が重なってゆく。
「『ごめんなさいご主人様、お赦しください』と言え」
ビシッ、ビシッ!
「あぐぅ! ごめんなさい、ご、ご主人様、お赦しくださいっ!」
「『牝犬冴子のお尻の穴を見てください』と言え」
「くっ! 牝犬……冴子……」
そこから先は言えませんとばかりに冴子は歯を食いしばったまま顔を左右にふっている。


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