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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-20

17

あの気色悪いポンプと小宮山の餌食になることは冴子の中でどうしても許せないことだった。だが、ポンプの三点責めと小宮山のペニスにヨガリ狂わされ、思いもよらない赦しを請いながら服従と賛美の言葉を自ら叫んでしまった。
暴行されたと訴えることは簡単だが、小宮山と関係したことは絶対隠しておきたい事実だ。冴子の頭の中で二つの矛盾した考えが行ったり来たりして、天秤ばかりが均衡を保つことはなかった。どうして解決したらいいのか答えがでないまま数日がたった。幸いなことに小宮山からの接触は、あれ以来まだない。
もう一つ冴子を悩ます問題があった。それは冴子自身の心の問題だった。小宮山に押え込まれた時に感じた欲情だった。小宮山はどう見ても恋愛対象にはならない人間だった。今でも侮蔑の感情さえ残っている。それなのに何故激しいまでに欲望を噴出させてしまうのだろ。
小宮山に机に押えこまれた夜、家に戻った冴子は抑えきれずにマスターベーションにふけった。思い浮かべるのは拘束されて小宮山に責められる自分の姿だった。
(ああ……何ということなのかしら……)
冴子は自分のデスクでぼんやりとそんなことを考え、頭の中の思いを振り払うようにして化粧室へと向かった。
だれも居ない化粧室で鏡に向かい合い、さして崩れても居ない化粧を直しながら再び先程までの思いをぼんやりと考えていた。化粧直しも終わりバックに小物を仕舞っていると空気が揺れ動き、誰かが入ってきた気配がした。
「いつになったら来るんだぁ、冴子」
「きゃあああああっ!」
いきなり女子トイレに現れた小宮山が後ろから冴子に抱きついている。とっさに冴子は小宮山の身体に体当たりをするようにして個室に押し込んでいった。こんなところを誰かに見られたら目も当てられない。必死の思いで小宮山を個室に封じ込めて口を手で固く塞いだ。
狭い個室の中で小宮山が巨体をずるずるとすべらせて便座に座った。向いの冴子は個室の板を背に立つ格好になった。その時二人の女性がトイレに入ってきたようだ。化粧直しにきたようで二人で盛んに昨夜の男性アイドルグループが進行役をやっている番組の話題に花をさかせている。
冴子は二人が出いったら、一刻も早く小宮山を追い出そうと思っていた。
「それでさぁ、あの曲の途中でさぁ……」
二人の会話はなかなか切れることなく続いている。冴子は壁に張り付いて目を瞑ったままじっとしていた。その時小宮山の厚い手がゆっくりと冴子の乳房の裾野を掴んだ。冴子は驚きの目を向けると小宮山はニンマリと笑いながら力強く絞りだした。ブラの上から先端部に向って血流を集めるようにグイグイと締め付けてゆく。冴子は叱責をうけた子供のように顔を伏せて壁にはりつくようにして立っていた。
小宮山のポンプで吸引されて以来、すっかり敏感になった乳首がたちまちシコリ固くなってゆく。その身体の変化を悟られまいと身を固くしてジッと堪えて立ちつくしかなかった。
徐々に小宮山の指が先端部の堅くシコッタ小豆をさぐり始める。ブラの下でしっかり存在を表している乳首はいとも簡単に見つけ出されてしまった。カップの上から摘ままれた乳首から発せられた電気が体中を駆け巡り、陰核と繋がった。たちまちバギナが水を含んだスポンジのように重たく湿りをおびているのを感じる。精密機械のダイヤルでも調整するように小宮山の指が冴子の反応を見ながらクリクリとひねりだした。
「――ねぇ、いいよねぇ、トークもばっちりだったよねぇ……」
化粧直しの女達はなかなか去る気配をみせない。衝立一枚隔てた個室で、冴子は小宮山のイジイジとした淫責で声すら発することもできない状態だ。
壁に押し付けた汗ばんだ指先が爪を立てて震えている。摘ままれた乳首が細かく震わされる苛めを受けると冴子は堪らずくの字に曲げた指先を噛みしめて、危うく声がでそうになるのをくいとめた。
小宮山の責めが止まる気配は一向になく、むしろ冴子の反応をより引き出そうと集中している。自分の作業に没頭して今の状況など全く意に介していない。万が一、冴子と女子トイレの個室にいるところを見つかった後のことなど何も考えていないようだ。二人で個室に籠っているところ発見されたとしたらリスクが大きいのは冴子の方だった。
これ以上の責めを受けまいと冴子は自分の乳房にのびた両腕を掴み、引きはがそうと全身の力をこめた。小宮山の腕はあっさりと乳房から外れると同時に冴子のタイトなスカートの中に入りストッキングごとショーツを一気に引きずりおろした。切り替えの早さについて行けず冴子は難なく小宮山の術中にはまってしまった。


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