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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-16

13

口から涎が流れ続け涙と鼻水で顔面が濡れていた。声はとうに涸れ果てて掠れた叫びをあげ続けている。バギナからもトロトロと蜜があふれ出ているのが自分でもわかるくらいだ。
「マンコからも涎がでているじゃないか。このすけべ犬が。欲しいといってみろ」
「あああ……。ほしい……。逝かせてください、うぐっ!」
不定期に襲ってくる絶頂寸前の波に冴子は虫の息になっている。
「『逝かせて下さい、ご主人様』と言ってみろ」
「逝かせて、くっ! ください、ご主人様っ!」
常に身体のどこかを震わせながら冴子は性的飢餓の極限状態に陥らされていた。
「んぐふふふふっ! いいぞぉ! 指で施しをしてやるぞ」
小宮山の厚みのある手が冴子のバギナを下から撫で上げると、それだけで腰が淫らに上下する。
「あっ! いいっ! もっと! もっとぉっ!」
眉間に深い皺を寄せたまま切なげに顔を振っている。執刀医が手術を行うように中指を空中に突き立て、ゆっくりとバギナに突き刺していった。
「くああああああっ! 逝くううううっ!」
ずぶずぶと侵入してゆく指から少しでも摩擦の恩恵を受けようと襞が強い力で絡みついてくる。技巧もなく抜き差しする指に冴子は全神経を集中しているようだ。
「くわっ! いっ! 逝くうううっ!」
「うはははっ! 指一本で逝くか牝犬め! 情けない牝犬だ」
小宮山の嘲りを受けながら冴子は夢中で指に合わせて腰を振っている。
「牝犬めが。もっと太いモノが欲しいだろ。『ご主人様のおちんちんを下さい』と言ってみろ」
冴子にとって無機質な機械で弄ばれるより小宮山の生身のペニスを挿入されて犯される屈辱のほうが、はるかに大きなことだった。ペニスを身体に入れられることは、小宮山の全てを受け入れるのと同じことなのだ。
冴子は小宮山のこの誘導を受け入れることだけは絶対に避けたかった。聞こえぬふりのままやり過ごすしかなかった。
そんな冴子の態度を見抜いた小宮山は、愛液にまみれた中指をペロリと舐めてから、冴子のクリトリスに繋がっているチューブを摘まんだ。
「お前のその生意気な態度に折檻を加えてやる!」
バギナの頂点に突き刺さったチューブをツンツンと引っ張ると、ぐったりしていた冴子から鋭い悲鳴があがった。
「くっ! ああああああああっ! お赦しくださいっ! ぐああああっ! 死ぬううっ! 赦しでええええっ! ひいいいいいいっ!」
「言え! 『ご主人様のおちんちんが欲しい』と言え!」
チューブをひっぱり上げると吸引されたままの綱引きにクリトリスが悲鳴をあげる。
「いっ! いやあああああああっ! やめてえええええええっ!」
「じゃあ、言え! 言ってみろ!」
「クッ!」
小宮山の淫責に陥落しつつも冴子のプライドは最後の意地をはりとおす。キリキリと歯を食いしばって汗にまみれた美しい顔をそむけている。
「よろしい。その意地がいつまでつづくかな、ふふふっ!」
人差し指と親指に摘まんだチューブをツンツンと微妙な力加減で引っ張り始めた。それは鍼灸師が患者に針を打ち込む姿に似ていた。
巨体の小宮山が剥き出しの股間に陣取り、手先だけに神経を集中させてクリトリスに繋がったチューブを摘まんでツンツン引っ張り続ける。
「あっ! あっ! あっ! あぐっ! だめっ! だめえっ! くっ!」
冴子の身体に再び震えがはしり、拘束されたまま弓なりになる。
「ぐわあああああっ! 逝くううううっ! うぐんんんっ!」
先程まで溜まっていた欲情のダムから一気に放水するように身体をバウンドさせて逝き果てた。だが、微動だにしない小宮山は相変わらずチューブから手を離さず淫震を送り続けている。我慢の放出の余韻に浸る間もなく悪魔の所業に覚醒させられ淫靡な拷問にすぐに引き戻されてしまった。
「あっ! あっ! あっ! ゆるっ、赦してっ! あっ! あっ! あっ! またっ! また、逝っちゃう!」
熱心に治療を行うドクターのように無言でチューブを操る小宮山は集中している時の癖なのか口を半開きにして目を細めて陰核に繋がった管に取り組んでいる。左手の指で陰唇を広げて剥き出しにした陰部の治療に専念していた。
もともと精密機械の組み立て作業を得意とする小宮山の指先は、こんなことにでも技術を発揮する。冴子の身体の反応を冷静に観察しながら、一番効果のある弱点を的確な加減で突いてくる。膨大な量のエロDVDで学習した知識を生身の冴子で実験し確実にその成果をあげていった。
プルプル震えながら身体に力が入ってゆくと臀部が持ち上がり、ぶさまにアナルまで曝け出してそっくり返る。
小宮山の指はその動きにあわせて追っていき、決して休ませることを赦さなかった。バギナの収縮する具合が小宮山の指にも伝わり、局部からも悲鳴があがっていることを感じ取っていた。
「ほしいと言え! ご主人様のおちんちんが欲しいと言うまで続くぞ!」
管を摘まんだ折檻はクリトリスに絶頂の電気を送り続ける。
もともとクリトリスが敏感な冴子は夫にすら、クリトリスにクンニされることを拒み続けていた。あまりにも刺激が強すぎ、淫らになり過ぎて美しい自分が崩れてしまうのを恐れたからだった。
しかし小宮山が作ったグロテスクなポンプで吸引されて、すっかり膨張し鋭敏になったクリトリスに集中攻撃を受け連続して逝きつづける状態になってしまった。


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