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サディスティック・スパイラル
【SM 官能小説】

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第一章 ポンプ-12

ズリズリと強くあてがった舌で分泌液をコソゲ取るようにして鋭く尖らせた舌でクリトリスを掘り起し、咥内で強く吸引すると根元から芽までが露わにされる。その先端が唾液でまぶされグリグリと押してくる舌先から逃れようとすると前歯にはばまれた。
行く手を失ったクリトリスは、前歯と舌に挟みうちにされ、硬質の歯と粘着質の舌に囲まれ小突きまわされ悲鳴をあげている。
「クリちゃんがコリコリしておいしいね」
「あうあああああっ! しないでえええええっ!」
拘束されたままの身体をおもいっきりのけ反らせるが、小宮山はラーメンの汁をドンブリから啜るように臀部を支えバギナに口をつけている。
クリトリス責めで淫獄に行き来する冴子がグッタリすると股間にかぶりついたまま指を胸の頂きに伸ばした。裾から絞り上げられた頂の小豆はたちまち硬さを増してゆく。その元気な膨らみを可愛がるように指先が転がした。
乳首を指で転がされると再び冴子は息切れするように何度も逝き始めた。ザラザラした歯の感覚にネットリした舌のぬめり感覚……乳首を摘まみ上げられる息苦しさ。
三点責めに磔られた身体は無防備にすべてを甘受させられている。
「くうあああああああうぅっ! ゆ! 赦しっ! てぇっ!」
「あはっ! 赦してあげないよ。僕のことをさんざんバカにしたからね。僕のことはやくご主人様と言ったほうがいいよ。さていよいよ僕の作品を試すときがきたようだね。ふふふぅ!」


10

ベッドの脇にある机の上にはDVDやら書物などが乱雑に積み上げられている。巨大な腹を揺すりながら小宮山が机の上に置いてあるボックスのようなものを持ち上げた。ボックスについている何本かのチューブがDVDを引っかけてバラバラと机から落ちていった。縄に縛られた女性が苦痛に顔を歪ませている物や髪の毛を掴まれた女性がフェラチオをしているような表紙のカバー写真が見える。
「これは僕が考案して作った吸引ポンプなんだ。君だったら……冴子だったら、きっと喜んでくれると思うんだ。だって冴子は僕がしただけで、もう何回も逝っちゃったもんね」
冴子はベッドの上で未だに荒い息をつきながら淫責の嵐の余韻が抜けきらない身体を震わせていた。
「もうたくさんだわ……。もう解放して……」
チラリと小宮山の機械を一瞥し、つぶやくように繰り返していた。
「このポンプはさぁ、一定の吸引力で吸い付いた後リズムを打つように吸引力を変えるんだ。つまり赤ちゃんが乳首に吸い付くようにできてるの。それに一つのポンプでチューブごとに吸引力を変えたり、吸い付き間隔を変化できる優れものなんだ。それから……」
誰も聞いていない説明が延々と続く間、冴子は眉間に皺をよせたまま息を整えていた。なぜ小宮山の行為にこんなにも身体が反応してしまったのだろう。はたして薬物の催淫剤だけでここまで乱されたとはとても思えなかった。
拘束されて貶められる被虐感と絶望感が絶大な催淫剤になっているのがボンヤリと理解できるのだが、マゾヒズムなどでたらめな話ととらえていた冴子には受け入れることができなかった。
何よりも小宮山のサディスッテックな行為にマゾヒズムを刺激されてしまったことが自分の中でゆるされなかった。
「――でね、チューブの先についているシリコンラバーは薄くて密着度が高いんだ。こうしてたっぷりとローションを塗ると滑るような感覚で吸い付いちゃうんだから! うぐふふふっ!」
チューブの先に装着した、ピンク色のぺらぺらしたコンドームと同じ材質の乳首を型取ったような部分にネットリと糸をひくローションを指先で塗りつけながら小宮山が濡れた唇を光らせて嗤っている。
「これ日本じゃ売れないかもしれないけど、欧米だったら受け入れられること間違いなしだよ。向こうの女の人は性に対して開放的だからね。日本のバイブはアラフォーに大人気だしね」
ポンプのスイッチをいれると低音と共にチューブから息を吸うような音が間欠的に聞こえだした。先に付いているゴムの乳首が口をすぼめたり広げたりしている。それは昔、海釣りに連れて行かれて、釣りの餌にするゴカイが口を広げているのを見たときを思い出させるような気持ちの悪さだった。
「何よそれ! 気持ちわるい!」
「君のその目は僕を見る目と一緒だね。僕の自慢の作品までバカにして。いいんだよ、たっぷり躾けしてあげるからね。ぐふふふっ」
片手にチューブを持った小宮山が、無造作に乳房を鷲掴みにして乱暴に乳首に吸い付いて無理やり立たせている。
「クッ! やめてっ!」
「うぐふふふっ! 乳首を喰わせてやるぞぉ!」
吸い付く先を求めてスースーと吸引音をたてるチューブの先端の軟体生物が乳首に迫る。
「いやあああああああっ!」
スプッ!
乳輪を指で広げられピンと立った乳首にチューブで繋がれたゴムが触れると獲物を捕らえたように一気に吸い付き咥えこんでしまった。自由な呼吸をストップされたチューブが、吸引力がかかる度に頸動脈のようにピクピク動き出した。
「いっ! いっ! やああああっ! ひいいいいっ!」
トクトクと脈打つチューブに乳首が吸われている。見えない指で摘ままれながら吸引されている感覚がビクビクと伝わってくる。塗りつけられたローションによって吸引された乳首が密着したシリコンラバーにスムーズに擦り上げられ腰から蕩けてしまうようだ。


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