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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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痴漢専用車両出発-3

中々動かない時計が進み、ようやく5分が経過した。優子は次の車両に進み、【貸切】と書かれた連結通路の扉の前に立った。プレイヤー達は戻っていない。

(よし、入るぞ)

気合を込めた優子は、その扉を開けてその車両の中に入っていった。しかし、扉を抜けた瞬間、優子は拍子抜けしてしまった。

「えっ?どうして?」

その車両には想像していた淫らな行為は行われておらず、人気が無くガランとしていたからだ。驚いた優子が視線を前方に向けると、さらに次の車両の連結部分にさっきの2人のプレイヤーが立ってることに気付いた。

「そっか、本体は次の車両なのね。念のいったことで」

納得した優子はプレイヤー達に向かって小走りで走った。

「ゆ、優子ちゃん、一体どうしてここに」

2人のプレイヤーは驚いた。入会時期の浅いゲストは今回のようなケースには呼ぶことは皆無だ。それも特にマスターから優子にはくれぐれも内緒にするように言明されていたのだ。

「あたしも中に入れて下さい」

優子は目を輝かせながらぺこりと頭を下げた。

「ダ、ダメだよ、今日はダメだ。誰も中に通せないんだ」

「でも、理紗って人がさっき入っていったじゃないの」

「ど、どうしてそれを?」

「そんなことどうでもいいじゃない。早く入れて下さい。あたしもゲストなのよ」

「あ、あれはゲストじゃないんだ。今日はゲストはダメなんだよ。いい子だから今日は諦めてくれないか」

執拗に食い下がる優子に対して、プレイヤーは断固として聞き入れなかった。そこで優子は陽子のメールに書いてあった助言に従うことにした。

「あたし、陽子さんに呼ばれたんです」

「陽子さんに?それはあり得ないよ」

「いいえ、『マスターの心を救うために来た』と言えば通してくれるって、陽子さんが言ったのよ」

「マ、マスターの…」

2人のプレイヤーはその言葉にお互いに困惑の目を向け合った。

「ど、どうする?」

「陽子さんが言ってるなら、入って貰った方が…」

「そ、そうだな」

2人の意見は合致し、通路の前から一歩引いて優子に道を開けた。

「マスターの力になってくれよ」

プレイヤーの言葉に頷いた優子は【痴漢専用車両】の本体に足を踏み入れた。そして車両に入った瞬間に優子は違和感を肌で感じた。

(ち、違う、この前と雰囲気が全然違う!)

ピリピリする感覚を肌で感じながら、一歩進むと、突然車両の中から悲鳴が聞こえてきた。

「いやあああああああ!もう、許してえええええええ!」

さっきの理紗の悲鳴だった。それは前回陽子が示したようなプレイのための悲鳴ではなく、本当の恐怖を感じた悲鳴だった。

優子の足はその悲鳴で一瞬止まったが、次の瞬間その悲鳴に向かって動き出した。



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