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好きと言って
【女性向け 官能小説】

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思ひそめてん-4


「ハルトな・・・2年前と同じような感じ」
「しゅ・・就活は?」
「親父さんが見かねて親戚の会社に入れてもらうらしい」

「私の・・・せいですかね」
「違う。今回の事はハルトが悪い。
ごめん。梨乃にそんな気持ちにさせる気じゃなかったんだ」
「いえ」

「梨乃。あの時、俺が言ったこと覚えてるか?」
「・・・・はい」
「ごめん。忘れて」

「・・・・」
「酒入ってた。ゴメンな」

ごめんな。
その一言で終わっちゃうの?

でも、私にはそれ以上は何も言えない。

多分。
私とレン先輩は付き合えない運命なんだと思う。

私だってもしレン先輩と付き合っても
ハルト先輩を思い出さずにはいられない。

レン先輩だって私と付き合っても、それをハルト先輩には言えない。


「いいえ。そうだと思ってました」

私、笑えてますか?







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