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天ヶ瀬若菜の憂鬱 犬と女シリーズNo.9ラスト
【獣姦 官能小説】

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天ヶ瀬若菜の憂鬱 第4話-1

高台の高級住宅街にある大きなマンションに先生はロンと一緒に暮らしていた。

「少し汚いけど、なかへどうぞ。」

良子さんが玄関の鍵を開け、若菜は良子さんの家に入った。家族四人で暮らすのに十分なほど大きな部屋は几帳面に整頓され、掃除もバッチリ行き届いている。

「あの、ソファーにでも座ってて下さい。ロンを連れてきますね。」

良子さんはリビングまで若菜を連れてくると、エアコンのスイッチを入れた。

エアコンの冷たい風が部屋を冷気で包み込む。残暑が残る中、歩いてここまできた若菜にとって、エアコンの冷たい風はとても心地良い。

若菜はテレビの前にある二人掛けのソファーに座り、良子さんが来るのを待っていた。

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「おまたせしました!」

部屋に戻ってきた良子の手には一本のヒモが握られている。良子さんがそのヒモをクイッと引くと、部屋の中に一匹のゴールデンレトリバーが部屋の中に入ってきた。

「この子がロンです!」
「へー、なかなか可愛らしい子ね。」

若菜はそう言って、ソファーから降り、ロンの首筋を撫でたり、ギュッと抱きしめたり、ロンの茶色い毛を指ですいてみたり。ロンは若菜にそうされるのがうれしいのか、シッポを高く上げて、フリフリと左右に振っている。

若菜がロンのことを褒めてくれたのがうれしかったし、ロンと仲良くしてくれる人が新しくできたことも嬉しかったのだろう、良子さんはしばらく何も言わず、じっとロンと若菜がじゃれ合う姿を微笑ましく見守っていた。

若菜はロンとじゃれ合いながらも、チラチラと横目で良子さんの表情を伺っていた。

「ねえ、ロンは十分リラックスできたみたいだけど…?」
「えっ?」
「だから、そろそろロンくんの童貞をいただいてもいい?」

若菜がここにやってきた理由を急に思い出したかの、一瞬、良子は戸惑いを顔に浮かばせた。ただその表情はほんの一瞬だけで、また元通りに表情に変わる。

「あの、やっぱり私がやります…。」


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