投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

春眠の花
【フェチ/マニア 官能小説】

春眠の花の最初へ 春眠の花 58 春眠の花 60 春眠の花の最後へ

に乃花-13

「私、この機械を知っています」

 分娩台の隣で不気味な沈黙をつづける機器に目をやり、私はつぶやいた。

 それなら話が早いと、院長は顎髭をざらりと撫でた。

 ヘラクレス──。

 私は夢の中で、その能力を存分に思い知った。

 不妊治療という名目で受けた辱めに、女性らしさを取り戻し、胎内で何かが実ったのも否めない。

「私は小村さんには一切手を触れない。やるのはこのヘラクレスです」

 院長はかるく咳払いすると、ディルド型の挿入部を私の性器にあてがう。

 シリコン素材のスキニーな肌触りが、膣の口径よりも太い圧力をあたえてくる。

 先端からローションを噴き出しながら、いよいよ、じゅるっと入ってきた。

「うあ、はん……」

 これ、すごい──。

「小村さん、これを口に」

 そう言ってハンカチをくれたのは佐倉麻衣だった。
 これを噛めという、エチケットの意味があるのだろう。

 男の人に聞かれたくない女の声にもいろいろあるのだ。

「ううん、うんっ……」

 幾分ましにはなったものの、今日にかぎって体調も良く、声がどんどん溢れてくる。

「子宮口まで届きましたね?」

 院長に尋ねられて、私は微妙にうなずいた。

「それではアプリを起動させます。気分が悪くなったら、遠慮なくおっしゃってください」

 縮こまって身構える私。

 泉水守人がタッチパネルをたたく。

 数秒後には私の中の異物が動き出して、涙腺がはじけるように愛液が溢れた。

 口にふくんだハンカチをさらに噛みしめる。

「これから内視鏡が入ります。膣内には音波振動が伝わっているはずです」

 彼の言葉通り、ものすごい振動が体の内側を揺らしていた。
 うごめく突起物は、まるで触手のよう。

「んっ!」

 血もかよわない冷酷なマシンが、私のDNAをかき混ぜる。

「おへその下あたりを触ってみてください」

 佐倉麻衣に言われるままに触れると、膣内の動きがそのまま指先に伝わってくる。

 恥ずかしさにめまいがして、もっと、もっと、アブノーマルな快感に浸りたくなる。

 私を治療するそれは、ヘラクレスという名の怪物だった。

「んぐんぐ、んふっ、んっ……」

 脳が喘いでいる。頭の中がぐちゃぐちゃなら、局部もぐちゃぐちゃしている。

 気づけば私は、いくつもの手によって全裸に剥かれて、乳房と陰部に群がる男たちの餌になっていた。

 ヘラクレスの一部が膣から引き抜かれて、そこから湧き出す粘液で喉を潤そうと、誰もが舌を伸ばしている。

「あんっだっ、だめっあっああっ、いやあ、ひ、あ、やめてっ……」

 口から落ちるハンカチ。そこから漏れる喘ぎ声。

 腰を逃がしても、クンニリングスがどこまでも追いかけてくる。


春眠の花の最初へ 春眠の花 58 春眠の花 60 春眠の花の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前