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赤塚沙樹は出産準備中 犬と女シリーズNo.6
【獣姦 官能小説】

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赤塚沙樹は出産準備中 第1話-1

「謙太くんの子供を妊娠しちゃったんですかッ!!」

天ヶ瀬若菜が叫ぶ。沙樹は何度も頷く。

「あのね、先生、それはまずいよ。改めて言うこともないけど、謙太くん、なんの意味も分かってないよ?あんなことしたら子供が出来るとか、そういうの全然分かってない!」

若菜は呆れ果てた表情で沙樹の顔を見つめる。沙樹は若菜の顔を直視できず、うついたままだった。

「産むの?」
「もちろん!」

若菜の質問に、沙樹ははっきりとした口調で答える。若菜はやれやれといった感じで手を振ってから、大きく両手を上げて万歳をした。

「どうするのよ、産んで?謙太くんの両親にはどう言うの?なにより、謙太くんに妊娠したなんてねえ…。なんで自分の子供が出来たかすら、分かってない子にねえ…。」

呆れ果てたような軽蔑するような目で若菜は沙樹を見つめる。

沙樹の家、若菜と沙樹の間に長い沈黙が流れる。

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若菜が沙樹の家にやってきた。沙樹は気になることがあって、そのことを調べて欲しいと頼んでいたのだ。

沙樹の家に入ると、バタンと家の床に座り込んだ若菜は呆れた声で沙樹に言った。

「あのね、謙太くん。やっぱ、先生のこと気味悪がってるし、怖がってる。色々と謙太くんから話を聞いたけど、あんなことしたら、それは怖がるようになるよ。謙太くんはもう先生と関わりたくなって!ハッキリ言ってた。えっと、このこと知ってるのは沙樹と先生と、イモゴリラだっけ?そいつだけ。両親には話してないみたいだけど、謙太くん、学校に行きたくないみたいなこと親に言ってるみたいだから、バレるのは時間の問題みたいよ?」

沙樹はなにも答えず、ただ悲しそうに俯いたままだった。

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沙樹は最近の謙太くんの態度が気になっていた。

あれほど誘ってきた謙太くんが沙樹を避けるようになっていた。沙樹はそんな謙太くんの態度の変化に戸惑っていた。

あれほど、ふたりで気持ちよくなっていたのに…。

沙樹は一度自分から謙太くんを誘ったことがあった。でも、謙太くんはその誘いをきっぱり断った。

『もうおしっこはいいから!』

謙太くんはそう言って、沙樹の前から駆け足で逃げ出したのだ。

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「やっぱりイモゴリラくんが謙太くんに変なこと吹き込んだんじゃ…。」

沙樹は独り言でも呟くように言った。

若菜はハァ?といった感じで手を振りながら、軽蔑を含んだ口調で沙樹に言った。

「違うって!イモゴリラじゃなくて謙太くんの意志で先生を避けてんの!」
「そう…。」

沙樹は悲しそうに言った。

「ああ、でも、沙樹にも一部責任があるわけだしねえ…。ともかく、先生が産みたいんだったら産めばいいけど、ハッキリ言って、このことバレちゃうと凄いことになるわけで、妊娠してるのは沙樹と先生しか知らないんだから、そこはまあ好都合…か…。ああ、もう!」

若菜は首を振って頭を掻きむしっている。沙樹はとういうと、謙太くんが自分を嫌っているということにショックを受けている。

沈黙がふたりの間に流れる…。

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沙樹は学校を辞めた。

すべてがバレてしまうと、沙樹のお腹に宿す謙太くんとの赤ちゃんを無理矢理堕ろさるかもしれない。

それが一番の理由だった。

謙太くんに嫌われてしまったのは、悲しいけれど、嫌いになるのは謙太くんの意志なんだから尊重してあげたい。でも、謙太くんが沙樹のお腹に残してくれた結晶だけは、自分の子宮で成就したい。

沙樹は謙太くんの赤ちゃんを産むために学校を辞めた。


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