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好きと言って
【女性向け 官能小説】

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ふちは瀬になる-6


「梨乃ちゃんは就活のこと何もわからないでしょう?
私は春人の力になってあげたいし、私も助けて欲しいこともあるのよ。
お互いに支えになりたいの。お願い」

本当に、何を言ってるのかわからない。
こんなことを彼女に言う人っているんだ・・・・

綺麗な顔で首をかしげ
私が「いいですよ」というのが当たり前のように返事を待っている。

この人は拒否をされたことがないんだろうな。
いつもいつもこの綺麗な顔で
相手の許可を取ってきたんだ。

「ハルト先輩がそれを望んでいるのなら・・・」

そう言うしかないじゃん。
就活のことを言われたら
私には何もわからないと言われたら
そう言うしかないじゃん・・・・

「ありがとう!春人に伝えてくるわ」

そう言いながら走っていく麻子さんを私は呆然と眺めるしかできなかった。






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