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初恋
【初恋 恋愛小説】

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初恋-2

「家ドコ?」
長谷川君が私を振り返って聞いた。
「・・・こっから・・・2時間くらい?」
私は心臓の音がバレないように答えた・・・つもり。
「送ってってやるよ」
「えっ・・・?!」
「俺明日休みだし」

信じられないとか、夢じゃないかとかそんな次元じゃなかった。
ドキドキし過ぎで倒れてしまうかと思った。


「学生の頃なんでコンタクトにしんかったの?あの頃今みたいだったらメッチャ声かけやすかったのに」
「ん〜・・・そ、そぅ?」
彼はハンドルを握りながらいっぱい喋りかけてくれたけど。
私は緊張しまくりであんまり喋れていない・・・。
なんだコイツなんて思われてるかも・・・。
なんか喋んなきゃ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

なんか喋らないとぉ〜〜〜!!

「あたしねぇ〜卒業してからよく長谷川君の夢見るんだよねぇ」
私ってば何を言い出すの?!
車内は明るくなかったけど、私の顔は真っ赤だった。
「・・・・・・・。」
長谷川君の顔がまともに見れないよぉ

「・・・・・マジで?!」
絶対困ってるよね長谷川君・・・。
「ごめんねぇ、なんか急に夢の話なんかして^^;」
「やっぱ意識とかしてると夢に出てくんのかな?」
「いや・・・まぁ、正直言うと中学ん時結構気になってたりしてねぇ・・・なんて・・・」
わたしは言うつもりのないことをどんどん口にしてしまった。
絶対引かれたよな・・・。
そう思っていた時だった。
「実は俺もなんだよねぇ・・・」
・・・・・えっ?!今なんておっしゃいました?!
「中学ん時とかは好きとかそんな意識全然なかったんだけどさ、お前の顔見なくなってから急に夢とか出てきてさぁ」
長谷川君が照れているのが伝わった。
恥ずかしがりながら。
私の顔をあんまり見ないようにしながら。
いろいろ話してくれた。
長谷川君は本当は飲み会に参加するつもりはなかったらしい。
美麗から私が参加すると連絡が来て急きょ参加を決めたんだって。
美麗、長谷川君の気持ち知ってたらしい。
その点、私は長谷川君のこと好きだなんて誰にも言ったことなかったから。
『知ってたらもっと早く二人くっつけてあげたのにぃ〜!!』
と、美麗に怒られて(?)しまった。
「今は・・・?」
長谷川君が私を見て聞いてきた。
「俺は今一番お前が好きだって確信できるよ。」
はにかみながら口にする長谷川君をようやくまともに見れて。
私は素直に答えることができた。
「あたしは・・・中学ん時から変わらず長谷川君が好きだよ。すごくすごく・・・好きだよ」
すっごい恥ずかしかったケド。
ちゃんと彼を見つめて言うことができた。
「誠で・・・いいよ・・・瑛羅」
そう呟いた誠の唇が震える私の唇に重なった。



「だいぶ遅くなっちゃったよね」
「こっから帰ったら・・・また2時間後?!」
「泊まっていく?明日休みなんでしょ?」
「そう・・・しようかな」

私の初恋13歳。7年越しに結ばれました。

そしてそれから3年後。
私は篠崎瑛羅改め・・・長谷川瑛羅。
1年後にはかわいい家族が増えるんですよ

END


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