ムカシムカシ-7
「でも」
「……生きてるから……希望はある」
殺されていたかもしれない状況で、生きているのは奇跡……だったら、もう1回奇跡を起こして身体を治す、とリュディは話します。
人間とは何と強い生き物なのでしょう。
そして、何と美しいのでしょう。
パルは自分もこうなりたい、と……人間に成りたいと思いました。
「うん、分かった……それで?どうして元気ないの?」
リュディの秘密は分かりましたが、リュディが落ち込んでいる理由が分かりません。
リュディは思い出したようにハッとして、やっぱり顔を下げました。
しかし、今度の顔色は悪いというよりほんのり赤く染まっています。
「そ、その……実は……」
もじもじするリュディにパルは怪訝な顔をしました。
「その……男性の部分が……変なの……」
「へ?」
「だから……あの……パルは人間ともシた事あるって……だから……分かるかなって……」
どうやらリュディの男性器の様子がおかしいらしいのです。
だからと言ってお屋敷に相談できる相手はいません。
パルはそういう話もしてくれたので、分かるのではないかと思ったのです。
ただ、その事を相談するには自分の秘密を話さなければならず、気持ち悪がられるかもと思い元気が無かったのです。
「どんな風に変なの?」
「えっと……落ち着かないっていうか……疼く感……じ?」
リュディの答えを聞いたパルはにまらぁっと笑います。
「あっはぁん?」
その笑顔にはどこか悪魔のような雰囲気があり、リュディは思わず後退りました。
「リュディ18歳よね?そっかそっか、お年頃だしねぇ〜」
「ねえ……何?」
勝手に納得してうんうん頷くパルに、リュディは苛立ち感じます。
「解決してあげるよっアタシに任せて?」
「う……うん……」
パルはまず、リュディに下着を脱ぐように言います。
リュディは素直に言う事を聞いて下着を脱ぎました。
「じゃ、見せて?」
「で、でもっ……」
「だあいじょうぶ!」
リュディはスカートの裾を掴んで、恐る恐る持ち上げていきます。
太ももまでくると動きが止まりましたが、意を決したように目をつぶってスカートを捲りあげました。