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好きと言って
【女性向け 官能小説】

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飛鳥川-6


「梨乃。俺これから就活で忙しくなると思う。
あんまりかまってやれない。デートも思うようにできなくなると思う。ごめんな」

エッチの後、ベッドの中でハルト先輩が私のおでこにキスしながら言った。

「うん。大丈夫。大事な時だから。何より優先して」
「ありがと」

「レン先輩って酒屋継ぐんだってね。びっくりしちゃった」
「りーのー。エッチの後に他の男の名前を出さない!
レンはいい奴だけど、梨乃を取られないか心配」

「ええぇ?レン先輩のことは何とも思ってないよ!
むしろデートの邪魔者!!」
「クックック。確かに。でも冗談抜きでいい奴なんだ。
レンと梨乃が仲良くしてくれてうれしい。
これから、俺忙しくなるから。俺がいない時に困ったことがあったらレンに言いな。
レンにはよく言っておくから」

「ハルト先輩とレン先輩は本当に仲がいいよね」

「あぁ・・・・俺がどん底の時に助けてくれたのがレンだから・・・」


その「どん底」がいつだったのか。
その「どん底」がなんだったのか。

私はレン先輩から聞いていたことを
ハルト先輩から直接聞く勇気はなかった。




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