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好きと言って
【女性向け 官能小説】

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飛鳥川-3


「あ。梨乃ごめん。俺今日就職のエントリーシートの書き方の講習を取ってんだ。
悪い。レンと一緒にゆっくり食べてて」
「え。急ぐなら学食でもよかったのに」

急いで食べようとする私の頭にぽんと大きな手をのせて
「火曜日のお昼はデートでしょ。ごめん。
俺戻るけど、本当にゆっくり食べておいで」
というと、立ちあがって駆けて行った。

もしかしたら、もっと早くファミレスを出たかったのかな。

ちょっぴり寂しくなって目の前のドリアにスプーンを突っこんだままボーっとしてたら

「はい。エビもらい」

とレン先輩がドリアの中からエビを取って行った。

「も〜!レン先輩は良いんですか?エントリーシートの講習!」

「あ〜。俺、卒業したら実家継ぐんだ。だから就活しないんだ」
「え!ご実家は何ですか?」
「酒屋」
「うわ・・・・似合ってる・・・似合いすぎてる・・・」

エビを取られた腹いせにレン先輩のお皿からエビを取ってやった!

「梨乃さ」
「呼び捨てしないでください!」
「はいはい。梨乃ちゃんさ、ハルトの事・・・裏切らないでよ?」

レン先輩は二人きりになるとこの話をする。





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