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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Present-1

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―――セリスがジドールの若き富豪アウザーと最後に“逢って”から既に半年近く経過し、



彼女自身その時に味わった甘美な経験を脳裏から忘れかけようとしていた。

いや、“忘れかけて”というよりも“身体の奥底に封じ込めて”という方がより正確だろう。

つまり冷静な中で記憶さえ蘇れば、身体もそれに反応して全てを呼び起こすということ―――――








島島島島島島島島島島島





「―――・・・・ふぅ」


周囲に人の姿が見えなくなったのを見計らい、セリスは肩から大きく息を吐いた。



―――旧ドマ王国との国境



―――ある領主の洋館




今セリスは夫であるエドガーとフィガロ国王夫妻の肩書きで、
ドマとの国境にある領主の土地を訪れている。


国境と聞いて一見田舎のイメージを持たれやすいが、フィガロ王国の港町サウスフィガロや隣国ドマを繋げる幹線道路沿いに位置しており、
周囲には市街地なくても
人の出入りは予想以上に多いのだ。


セリス達もそうした環境を事前に考慮し、領主の訪問は日中のみで済ませて、実際に宿泊するのはサウスフィガロと予定をたてていた。

ところが領主自身が水面下で国王歓迎のカクテルパーティーを自らの館で企画しており、

近隣から多数の人々を招いていたため、

直前に知らされた形の  “国王夫妻”は結局パーティーの主賓として対応しなければならなくなる羽目になったのだった。




名目が“国王夫妻歓迎”ということもあって、一応セリスもエドガーの妻にして王妃という肩書きで出席してはいるのだが、
だが元来セリス自身着飾っての儀式・行事は苦手であった。



それでも王妃という立場を考え、常に笑顔で出席してはいたのだが、
最近立て続けに行事やパーティーが催されてきたこともあり、
正直セリスは今夜のパーティーそのものにも内心うんざりしていた。





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