ミドリノヒミツ-18
「ミドリの悪魔って何だよ?アニキどうしちゃったんだよぉ」
ガタガタ震える男を、他の男が2人で肩を揺らしたり声をかけたりしていた。
「……あの女……アニキが食われるの……黙って見てた……アニキの身体から……生える蔦を……」
「あの女って……連れてきた女か?どこ行ったんだよ?!その女ぁ?!」
「ひいぃぃっ女じゃねえっ悪魔だあぁっ」
仲間の怒鳴り声に怯えた男は頭を抱えて益々震えてしまった。
(ふむ……女性でミドリの悪魔ねえ……)
どうやらそれがこの植物を育てた犯人らしい。
(是非とも会ってみたいなぁ♪)
ランスの鼻歌が軽快になったのに気づいた少年は、誰にも気付かれないように……しかし、盛大にため息をつくのだった。
‥To be continued‥