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空に風が吹くように
【兄妹相姦 官能小説】

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空に風が吹くように-7

「空弥?どうしたのボーっとして?」
四年前の事を想い出していた俺は風香の言葉で我に返った。
「やっぱりこれの出費が痛かったんじゃ....」
風香は俺が手にしている袋を指差した。それは風香の衣服だった。
「そんな事ないよ!ただ腹が減ったんで何か食べようかなって考えてたんだ....風香は腹が減らない?」
「そういえば....」
「じゃあ..その辺で何か食べようか?」
「ううん....私が作るよ....それくらい私にさせて!」
俺達はスーパーとドラッグストアを回って必要な物を買って、俺の部屋に返った。

俺が働いている間、風香は家事全般をしてくれて、端から見れば新婚生活のような暮らしが続いて、もちろん健全な兄妹の生活なんだが、こんな暮らしが続けぱいいと思い始めた頃、弁護士さんから連絡があった。話し合いの結果が出た!との事だった。俺達は弁護士さんから詳しい話を聞くために故郷に戻った。

弁護士さんの話では、借金をしていた親父の知人は法定利息よりも高い利息で借りていて、過払い金が生じていたために、親父が払わなければならない金は少なくて済んだ。俺と風香の貯金と島津のおじさんから借りたお金でなんとか返済出来た。しかし、親父自身が借りていた工場の借入金があったので、このままでは工場を手放せばならなかった。一応親父とお袋にその事をメールして、俺達は工場を片付ける事にした。工場さえ動かせる事が出来ればなんとかなるのだが俺達にはそんな技術はなかったのである。何が必要で、何が不必要なのかわからないのでとりあえずゴミ以外は家の物置に運び込む事にした。会社には事情を話し休みを取って、俺達は工場を片付けた。

なんとか片付け終えて家に戻った夜
「今日はここで寝ていい?」
風香が俺の寝ている客間に来た。俺の部屋はそのままになっていたが、布団を運ぶのが面倒なので客間で寝ていたのである。
「別にいいけど....」
俺がそう答えると
「ありがとう!」
風香は嬉しそうに俺の布団の隣に自分の寝る布団を敷いた。
その時、俺は決心していた。風香と一緒に暮らそうと....風香を東京に連れて行こうと....もしも風香がここに残りたいと言うなら俺がここに帰って来ようと....

床につきしばらくして、俺の決心を風香に告げようとした時
「空弥....起きてる?」
風香が話しかけてきた。
「どうしたんだ....」
俺は動揺を隠して答えた。
「私が"お兄ちゃん"から"空弥"に呼び名を変えた時の事覚えてる?」
「小学校の終わりか中学校の頃だったよな?」
「中学校に入ったばかりの頃だよ....その理由は知ってる?」
「確か....産まれたのが俺とあまりかわらないのに俺が兄になったのが気に入らないって事だったよな?」
「表向きはね!」
「表向き?」
「うん....本当はね....ずっと好きだったの....」
「えっ?」
「私達がまだ小さい頃....私が"お兄ちゃんのお嫁さんになる"って言ってたの覚えてる?」
「もちろん覚えてるよ....俺も風香と結婚するって決めてたから....あの頃は結婚するって事の意味を知らなかったけど....」
「それは私も同じ....淡い初恋だった....小学六年生の時兄妹で結婚出来ないと知った....兄妹でそんな感情を持つのはおかしな事だと知った....だから....諦めようと思った....お兄ちゃんに変な妹だと嫌われたくなかったから....でも出来なかった....それで....中学に入った時に"お兄ちゃん"から"空弥"に呼び名を変えたの...."お兄ちゃん"だと....いやっていうほど兄妹だと思い知らされるから...."空弥"って呼べば彼女になった気分になれたから....」
「だったらどうしてあの時....」
「空弥の気持ちは本当に嬉しかった....でも私がそれに応えたら空弥が不幸になる....そう思ったから....私は一夜の想い出だけで生きていける....でも空弥は責任感が強いから....全てを背負ってしまう....私の罪も一緒に....だから....」
俺が起き上がると風香も体を起こした。それから俺は風香を抱きしめた。


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