投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ヴァンパイアプリンス
【ファンタジー 官能小説】

ヴァンパイアプリンスの最初へ ヴァンパイアプリンス 45 ヴァンパイアプリンス 47 ヴァンパイアプリンスの最後へ

吸血鬼的生活。〜ヴァンパイアプリンス番外編〜-1

「…」
月下が俺に背を向けて、洗濯物を畳んでいる。
「あ…靴下穴開いてるよ〜」
「…」
頼んでもいないのに、せっせと水無月家の家事をこなしてくれている。
「…アイロンどこだっけなぁ〜」
「…」
そんな月下にムラムラしてる俺、宏樹。17歳。笑
すす〜ッと気配を消して月下の背後にまわる。
―つつ-…
「キャッ!!」
背骨のラインを指でなぞると、月下は小さく鳴いた。
微妙に透けているブラの線が色っぽくて、つい意地悪したくなる。
「も〜、宏樹!!」
「ん〜?」
後ろから月下を抱きしめると、微かにシャンプーの香りが鼻につく。
「…もうすぐ満月?」
月下は月の満ち欠けが記してあるカレンダーに目を向けた。
『宏樹が甘えたさんになるのは満月が近いとき』
そう月下に言われて気づいた。
確かに、満月が近付くとムラムラしている気がする。笑
「あ…明後日がFULLMOONだって。」
『やっぱりあってた。』月下は笑う。
俺は苦笑して、月下のワイシャツに手を入れた。

吸血鬼的生活。
〜ヴァンパイアプリンス番外編〜

「ふぁ〜…」
月下は宏樹のベッドの中で大きくあくびをした。
「眠い?」
「うん…」
昨日やっと期末テストが終わったばかりで、十分な睡眠がとれていないのだろう。
(さらに、さっきまで激しく抱かれていたのだから尚更だ。)
「眠い〜…」
月下はちょっと寝ようかなぁっともぞもぞ毛布に潜り込んだ。
宏樹はそんな月下の髪を撫で、じっと月下に目を落とす。
(そういえば…最近血貰ってないなぁ)
髪を撫でていた手が、無意識に頬を通り抜け首筋に到着する。
「…」
首筋には2週間近く前に、自分の犬歯が付けた痕が瘡蓋となって残っていた。
「痛くないのかな…?」
どうみても、傷は深そうだ。それなのに、月下は嫌だとも言わず血を提供してくれる。
前に月下に『血を吸われるってどんな感じ?』と聞いた事がある。
そうしたら、月下はう〜んと唸ってこう言った。
『献血みたいな?』
したことがないくせによく言う。笑
『いや、別に…どんな感じって…力が抜けて…んあ!』
月下は考えているうちにピンッときたらしい。
しかし、すぐに顔を赤く染める。
『…あのね…』
月下は二人しかいない室内にも関わらず、耳を寄せるようにと要求してきた。耳を傾けると…
『宏樹に愛撫されたみたいな感じ』
と、恥ずかしそうにそう言った。
どうやら、吸われる時の感覚にゾクッとくるらしい。
『…つ-事は、吸われた後は月下もムラムラしてるの?』
ちょっと意地悪な質問かなって思ったけど、月下は意外と素直に頷いた。
『ちょっと…ね』
でもやっぱり口に出すのは恥ずかしいようで、くぐもった声で答える。
その後、月下を押し倒したのは言うまでもなくないだろう。


ヴァンパイアプリンスの最初へ ヴァンパイアプリンス 45 ヴァンパイアプリンス 47 ヴァンパイアプリンスの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前