マツリノヨル-9
「んふっ」
落ちてきた男の唇を受けたパルは嬉しそうに笑う。
(今度こそハズレじゃありませんように)
エザルに着いて何回か精を食べたが、どれもスカスカで美味しくなかった。
今度は精力のたっぷり有りそうな男を選んだのできっと美味。
パルは待ちきれずに男の股間に手を伸ばした。
「ふっ……待てねぇって?」
「お願い♪早く頂戴?」
「なら、舐めてくれよ」
ベットに腰かけた男の前に屈んだパルは、早速タオルを外して男のイチモツを拝見。
「おっきぃ♪」
身体の大きさを裏切らず、男のイチモツも立派なものだった。
まだ半勃ちだったがそれでも充分な大きさだし、亀頭も発達しててエラが張ってる。
これでゴリゴリと中を擦られたら凄く気持ち良いだろう、とうっとりする。
だが、問題は味だ……パルは祈るような気持ちで舌を伸ばした。
れろっ
裏側を舐め、つつつっとてっぺんまで移動する。
「……ふっ」
男が眉根を寄せて息を吐いた。
パルの赤毛を掴み促すように男根を動かすと、パルは躊躇う事なくそれを口に含む。
「んむっ」
口いっぱいに広がる男の臭いにうっとりしつつ、舌を絡めると口の中でぐんっと大きく硬くなった。
「……はっ……あ……スゲぇ……」
男は顔に意地の悪い笑みを貼り付かせ、両手でパルの頭を掴む。
「ん゛っ?!」
そのままガツッと突き上げられ、パルは顔をしかめた。
「おらぁっ!ちゃんと舐めろよ淫乱!」
乱暴に腰を振る男をパルは男根をくわえながら睨む。
普通の人間の相手にもこんな事をする男なのか?
パルは魔物だから大丈夫だが、普通の人間がこんな事されたら喉を突かれて息も出来ない筈だ。
舐める余裕なんか無いし、最悪吐くだろう。
「なんだよっその目はぁ……?」
男の顔が醜く歪む。
(そういう性癖なワケね……)
自分より弱い生き物を凌辱して悦ぶタイプ。
(ムカつく)
パルはガツガツ揺らされながら目を細めた。
じゅるるっ
「ぅっ?!」
腹の立ったパルは長い舌を男根の根元に巻き付かせ、思いっきり吸い上げる。
にやけていた男の表情が苦痛に変わった。
「なっ?!」
「んふぅ……まだ挿れてないのにイクつもり?」
パルの背中から蝙蝠の翼が現れ、瞳孔が赤く染まる。