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アネクメネ・オアシス
【ファンタジー 官能小説】

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マツリノヨル-10


「おまっ?!」

 男が慌ててパルを引き剥がそうと手に力を入れたが、パルの瞳がチカリと光りチャームの魔法が発動した。

「う゛」

 ビキッと固まった男の目が恐怖で見開かれる。
 精を食べるのに、わざわざ魔物の姿を見せたりする事は無い。
 いつもは精を食べた後、その瞬間だけの記憶を消すだけ。
 相手の記憶には気持ち良かった事だけが残るのだ。
 だが、この男には恐怖を味合わせたかった。

 無理矢理蹂躙されるのがどれだけ怖いのか……強い相手に無力だと、どれだけ絶望するのか……。

 パルは男の手を自分から引き剥がし、長い舌をそのままに男根から口を離した。
 口角の上がった口から長い長い舌が伸び、自分の大事なイチモツに絡みついた様は、男にとってはかなりの恐怖の筈だ。

「はっ……ひっ……」

 男の顎がガクガク震えて汗がダラダラ流れる。

「安心して?食い千切ったりしないからぁ?気持ち良くしてあげるよぉ?」

 パルは男根から舌を離し、男の肩を押してベットに仰向けに寝かせた。

「ああん……萎えちゃたぁ?」

 恐怖のあまり男のイチモツはでれんと垂れ、睾丸なんかきゅっと縮んでいる。

「ほらほらぁ勃てて勃てて?」

 パルは男根を握り乱暴に扱いた。

「あ……はぁ……」

 それでも男の性なのか刺激を受けた男根は徐々に硬くなってくる。

「あらん、もしかしたらコッチの方が好きなんじゃなぁい?」

 パルは爪を立てて扱き、男の反応を伺った。
 乱暴に女を扱う男が逆に女に乱暴に扱われ、あまつさえ快楽を得ている……男にとっては屈辱らしく、その表情は恐怖を通り越して怒りになっている。
 パルは不敵に笑うと手を離して男に股がり、自分の性器を擦り付けた。
 パルの性器からは媚薬入りの液体が溢れ、男のイチモツをねっとりと包み込む。

「ぅあっ……アツっ」

 媚薬の効果でイチモツが熱くなり、ギンと勃ち上がった。

「こうでなきゃ……ね?」

 パルは長い舌で唇を舐め、勃ち上がった男根を下の口でくわえ込んだ。

「う゛あ゛っ」

 ぐちゅりと飲み込まれた男根に、パルの中の細かいヒダが四方八方から吸い付く。

「す……げぇ」

「でしょう?」

 男の顔が怒りから快楽へと変わる。
 焦点が合わない視点に、だらしなく開いた半開きの口。
 パルの媚薬を受けると大抵の人間はこうなる。
 快楽の奴隷……と言ったところか?



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