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花咲じいさんの異説
【コメディ その他小説】

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花咲じいさんの異説-1

むかあしむかし、あるところに、いいおじいさんと悪いおじいさんが住んでました。両方、夫婦仲は非常によく、いいおじいさんには、来年子供が生まれる予定です。

ある日、いいおじいさんは、枯れ木に花を咲かせようと思い、灰をホ−ムセンタ−から買ってきて、枯れ木にまきました。しかし一向に咲かず、よく考えてみると、物理的に無理ということが判明し、昔話なんてあてにならないことを確認しました。それからというもの、普通の生活を送っていました。

一方悪いおじいさんは、その一部始終を見て、自分が咲かせようと、たくらみました。そして、灰の量を大型ダンプ3台分用意し、それをすべて枯れ木にまいてしまいました。
そうしたら、枯れ木が埋まってしまって、見えなくなりました。悪いおじいさんはあわくってしまい、腰が抜け、たましいが抜け、ついでに骨抜きになってしまいました。しかし、なぜか、生き返りました。通行人が110番をし、警察がつかまえに来ました。

ところが、その警察官は手錠を忘れてきてしまい、あわてて取りにいきました。そうしたら既に机もなくなってました。ほんの数十分の間にリストラになりました。
しかたがないので、次の警察官が捕まえにいったのですが、今度は警官服を忘れてしまい、あわてて、同僚に借りようとしたところ、婦人警官しかおらず、仕方がないので、女性用を身につけて捕まえにいきました。

悪いおじいさんはそのカッコウを見て、腹をかかえて笑いました。あまりに笑いすぎたため、今度は力が抜けて逃げるのを忘れて、捕まりました。

婦人警官服を返却したら、あまりに汚れていて、クリ−ニングに出すのもいやだとういうことになり、その婦人警官は絶望に追いやられ、退職しました。借りた本人は男泣きしました。

悪いおじいさんは枯れ木に灰をまいたことにより、自分が灰色の人生になりました。一部始終を見ていた、いいおじいさんは何事もない普通の生活の大切さを知りました。来年は家族も増えます。人がひとり、悪いことをすると、これだけの人たちが幸、不幸があるということをいいおじいさんは改めて感じました。

一年後、長男が生まれました。しかし、いいおじいさんは、かなり高齢で、既にフヌケになっていましたとさ。

(すべてフィクションです)


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