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雨の降る夜2
【レイプ 官能小説】

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雨の降る夜2-1

 田所正彦のマンションから元恋人の江本さおりのマンションは500メートルと離れていなかった。田所の部屋からは肉眼でもさおりのマンションはよく見えた。そのことがむしろ田所の心を痛めつけた。
1年前のある雨の降る夜、田所がさおりの部屋に合鍵で入るとベッドには見知らぬ男がいた。二人は勿論生まれたままの姿であり、激しく燃えている最中だった。田所が部屋に入るのも気付かない程に二人は絡みあい求め合っていた。あの行為はさおりの言うとおり、たった一度の過ちだったのかもしれない。だが田所はどうしても許すことができなかった。あれから1年。雨の降る夜が来る度に田所はあの日を思い出し、心を痛めた。

今夜も雨が降り出した。田所はベランダで飲み干したビールの空き缶を握り潰すと、部屋に入った。そのとき携帯が鳴った。さおりだった。別れてからもさおりはたまに電話をしてきた。
「正彦、例のレイプ魔まだ捕まってないでしょ?怖いから泊まりに来てよ」
勝手な女だと思った。傷つけた男に助けを求めてくるのだ。
「今からそのレイプ魔を捕まえるためにパトロールに行くんだ。悪いけどそっちには行けない」
「そうだよね。正彦は刑事だもんね。ごめん」
田所は電話を切った。本当はパトロールに行くメンバーには入っていなかった。だが、さおりと話したことで急に胃がムカムカきて田所は部屋を出た。小雨だったので傘を持たずに出かけた。

田所のマンションとさおりのマンションの中間に緑ヶ丘公園がある。児童公園にしては広々として真ん中に大きな池がある。公園内半分以上は林になっていた。池の周辺にあるベンチはデートスポットにもなっていた。夜になるとカップルがいちゃつく場所だ。その緑ヶ丘公園も連続レイプ事件のせいで、まだ午後10時というのにもう誰もいないようだった。田所はその公園脇の歩道を歩きながら公園の中をうかがった。すると池のそばのベンチに田所は人影を見つけた。その人相を見てまさかと思った。そっとそっと近付く。間違いない。連続レイプ魔の島原誠一だった。33歳。痩せ型。よれよれのスーツを着ている。池そばのベンチに座りぼっとしている。寝ているのかもしれない。署に連絡だ。田所はそう思って携帯を手にした。だが電話をしようとして着信履歴を開いた瞬間、江本さおりの文字が目の飛び込み、どうなったのかよく覚えていないが、何故かさおりに電話をした。


さおりはすぐに電話に出た。
「さおりか?今から緑ヶ丘公園で来ないか?」
「え?どうしたの?」
「今夜一人で怖いと言ったろ?」
「でも何で公園なの?」
「おまえが浮気した部屋には行きたくないんだよ。公園まで来れば今夜一晩守ってやる」
さおりは喜んで電話を切った。

 さおりは上下グレーのスウェット姿で緑ヶ丘公園にやって来た。田所は木の茂みに隠れてさおりに電話した。
「正彦、何処?」
「池のそばのベンチに座っている」
「あ、見えた。今から行くね」
田所はことの成り行きを木の茂みからじっと見つめることにした。さおりはベンチに向かって歩いて行った。だがベンチの男が田所ではないとわかった時にはすでに手遅れだった。レイプ魔島原誠一はさおりを見ると薄気味悪い笑みを浮かべた。そしてさおりの手首をぎゅっと掴んだ。
「痛い。離して、離してよ」
島原は獲物を手に入れてご満悦ですぐに公園内の林の中にさおりを連れ込んだ。そしてさおりの上にまたがるとハサミを取り出した。
「大人しくしろよ。これでチョキチョキしちゃうぞ」
天に向けたハサミの刃は外灯に照らされキラリと光った。さおりは恐怖のあまり声もでなかった。島原は楽しそうにさおりのスウェットシャツの裾のほうからハサミでジョキジョキと切り始めた。
「動くなよ。体中チョキチョキしちゃうぞ」
シャツは二つに切り離され、黒いブラジャー姿になった。そのブラジャーの両方の肩紐も島原はハサミで切った。二つの胸が露わになり、乳首はスカイツリー状態になった。


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