メシアガレ-9
「それに……なんだ……汚いままじゃ……気が引けるだろ?」
テオの言い訳みたいな言葉を、パルは目を瞬かせて聞いている。
「ほらっ食いもんは綺麗に洗った方が美味いっつうか、新鮮みがあるっつっ……?!」
まだ何か言おうとしたテオの唇をパルの唇が塞いだ。
「ん……ふぅっ」
合わせただけの唇からテオの声が小さく漏れる。
「……アタシ魔物なのに、気ぃ使い過ぎじゃない?」
それでもパルは嬉しそうにテオの唇を舐めた。
「うっせぇ!食わねぇのか?!」
テオは顔を赤くして憎まれ口をたたく。
「んふ♪いただきまぁす♪」
パルは輝かんばかりの笑顔でテオに覆い被さるのだった。
「ん……んぅっ?!ふっんぶぅっぷはぁっ」
「おーい、降参かぁ?」
「んあぁっ……ま……まだまだぁっ……ふぁん」
パルは少し振り向いてお尻の方にあるテオの顔を睨む。
只今、シックスナインで性技対決中……先にイッた方が負け。
テオが勝ったら朝勃ちくわえるの禁止、パルが勝ったら1週間朝勃ちで朝食……2人とも結構真剣だ。
「強気だなぁ」
テオは目の前にある秘裂に指を這わす。
「んにぃ」
何度も往復させ、その度に核を爪先で強く弾くとパルはビクンと反応した。
「んんっ あ ま……負けない〜」
腕を突っ張ってなんとか身体を支えたパルは、舌を伸ばしてテオの男根に絡ませる。
パルの長い舌は本当に長く、テオの分身をぐるぐるに巻いて尚あまる位だ。
「くっ」
しかも若干サリサリした感触……それが粘度の高い唾液にまみれてにちゃにちゃ動くのだ。
これには流石のテオも爆発寸前。
「出ひても良いんだよぉ?」
気持ち良すぎて動きの止まったテオに、勝ち誇って言うパル。
「うっ なんのっ」
これで負けたらエザルに着くまでの1週間、毎日朝食として食われる……それだけは勘弁だ。
テオは本気でパルを鳴かしにかかる。
中指と薬指を一気に淫口へと突っ込んだのだ。
ずちゅっ
「ひうぅっ?!」
ずっ ずっ ずっ
「ひっ ああ やあん らめぇ……それっ」
パルの舌が緩んでテオを解放し、テオはチャンスとばかりに激しくパルを攻めた。
「んっあぁっ や……だぁっ あ あ」
ビクンビクンと不規則に跳ねるパル……喉を反らし、舌が零れ、目を見開いている。