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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Model-10

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―――それから約1か月後、




遂にセリスの肖像画が完成。立派な額縁に入れられた状態でエドガーの元に献上された。


「・・・・・さすがだな、見事な出来栄えだ。セリスの美しさをものの見事に1枚の絵に凝縮している」


フィガロ城大広間においての非公式の“御披露目”の場において、玉座に座ったエドガーは目の前の絵に対し満足げに頷きつつ作品に対する感想を述べた。

絵の傍らに立つ画家は黙って一礼し、その賛辞に応えている。







(・・・・・・)


エドガーの横に座り夫と同じくセリスは絵を見つめる。

目の前にある絵を見てしまうと、あの時の自分の乱れた姿を思い出してしまい否応なく恥ずかしさが先に立ってしまう。

自分の今の状態を夫に気づかれないようにするために少し緊張気味である。








「・・・しかし、絵の中のセリスはいつも以上に色っぽいな。
これも筆さばきが為せる技ということか」


何気ないエドガーの独白にセリスは思わず顔を赤くする。

あの絵の下書きは画家の愛撫に翻弄された後に書いたもの。

情事の名残が残ったままの状態だったし、画家にしても後日の色づけ含めて、
その都度情事のことを思い起こしつつ描いていったに違いない。


画家の方はエドガーの批評に対して、あくまで独特の微笑みを返すだけである。


「しかし・・・こんな色っぽい絵がたくさんあっても困るな。

その絵を見て、どこの馬の骨の輩がセリスに欲情してしまうかしれない 」



その言葉にセリス自身、思わずエドガーの方に向かって微笑んでいた。その表情からは、先程まで浮かんでいた困惑の色はない



「本当にそうね、エドガー。私の絵で欲情したら、私の身体はいくつあっても足りないわ」


そう言うセリスの口許には自然と笑みが浮かんでいた。
それは男の味を身を持って知り、
以前よりもまた一歩女性としての深みを持ったセリスの会心の笑みだった―――





――― 完 ―――


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