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仄か
【その他 官能小説】

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 こくん、と女の子が、うなづく。

 わかった途端、欲情した男は、ものすごい速さで彼女を責める。

「……許し……あ……だ……めっ……っ……っ」

 新幹線の走る線路に、急勾配はない。

 ただし、彼女の気分は、確実に上り詰めようとしている。

 いたずらする男の腕に、彼女の両手が絡んでくる。

 くっ、くっ、くっ、と唇を結び、ぎりぎりまで自分を捨てまいとしている。


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