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黒の他人
【ラブコメ 官能小説】

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わりと近い未来の俺-2

「り、龍二さんこれって……あ、やだっ 何も見えないですよっ」

まずは仮眠用に使っていたアイマスクを取り出し、それを加奈に装着させる。
もちろん無地のヤツだ。ヘンテコな目のイラストなんか描かれてたら萎えてしまうからな。

「龍二さん?どこですか?恐いから黙らないでくださいよっ」

その言葉を敢えて無視したまま俺は、次にボンテージテープを取り出した。
何故こんなものを持っているのかなんてのは聞かないで欲しい。
普通のセックスに飽きた男が簡単に手を出しやすいソフトSMグッズのひとつだ。

「え?な、なに?し、縛っちゃうんですか??」

俺は加奈の両手を後ろにまわさせると、手首をぐるぐるとそのテープで拘束していった。

「んっ やぁっ な、なんか身動きがっ」

「大丈夫、跡がつかないヤツだから」

聞かれてもないことに答えながら、早くも身悶える加奈にどこか興奮してしまう俺。

もう随分と見慣れた身体のはずなのに、
こうして視覚と手の動きを奪っただけで、なんだかエロさが三倍増しになった気がする。

「り、龍二さん?ど、どこ?どこに…… んんっ あっ」

俺はそっと加奈の口に指を入れた。
一瞬加奈は驚いた様子だったが、それが指とわかるや安心して舐めはじめる。

「加奈?すんげぇエロいぜ?」

「やぁっ んっ は、恥ずかしいっ」

そう言いながらもペロペロと俺の指を舐める加奈。

舌先を絡めながら、膵液を垂れ流しながら、
まるで求めるように舐めるその様は、俺の征服欲を大きく擽っていく。

「なんだよ、こんなに乳首堅くして…… 興奮しちゃってるのか?」

「んんっ やっ はぁっ……」

俺にしてみればごく普通に触っているつもりだが、
視覚を奪われた加奈にとってそれは常に突然の出来事。
いつになく背中を大きく反らせながら、
尋常じゃないくらい感じてしまっているのがよくわかる。

「……気持ちいいのか?」

「んっ あぁっ」

「もっと足開いて腰を上げろよ?」

「やっ あっ んんっ はあぁっ……」

加奈は言われるがまま、うつ伏せの状態で腰を高くあげる。
肉付きのいい陰唇はすっかり開ききっており、
ピンク色したヒダヒダからは、すでに白い愛液が大量に垂れ流れていた。

「なぁ加奈?いまここに、俺以外の誰かがいたらどうする?」

「やだっ!?や、やめてくださいそういうこと言うのっ」

「うん?3Pしたかったんじゃないのか?」

「し、したいなんてっ あっ い、言ってませんっ」

俺の愛撫に腰をくねくねと動かしながら、加奈は恥ずかしそうに顔を隠した。
もちろん、ここには俺と加奈以外誰もいないのだけれど、
視覚を奪われた加奈にとってそれは、確証の持てない暗闇の世界でしかない。

「想像してみな?俺以外のヤツにおまえのここ……見られてるんだぜ?」

「やぁっ…… んんっ だめぇ 龍二さん以外は絶対だめなのっ」

嬉しいことを言ってくれやがる。
けれど、その心情とは裏腹に、身体のほうは随分と感じているみたいだが……

「駄目だなんて言いながら……どうしてこんなに濡らしてるんだよ?」

「そ、それはっ んんっ い、意地悪っ はぁっ……」

指先を膣内に挿入しては溢れる蜜を掻き出す俺。
自分で言っておきながらなんだが、
他の誰かを想い感じている加奈を想像してしまっては、少しだけ嫉妬してしまった。


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