投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ゆうき!
【青春 恋愛小説】

ゆうき!の最初へ ゆうき! 10 ゆうき! 12 ゆうき!の最後へ

第二話-7

「あっはっはっ。あったぞ。傍芽に関する雑学!」

「ほほう。では披露してもらいましょう」

こほん。咳払い。

「六郷傍芽。六郷なだけにご飯は毎回『六合』食べるそうな」

「いや、あの、それ雑学というかただの駄洒落ですよね?」

「他にもあるぞ。傍芽はそもそも六つの故郷の傍に芽が咲いたと書くんだが」

「六つも故郷があるんですか?」

「書くんだが!」

彼女の、優紀の天然発言を黙らせる。

「姉の名前は六郷天芽(ろくごう・あまめ)というらしい。六つの故郷にある天の芽というわけだ」

「誇らしげに語ってもらって悪いんですけど」

「なんだ?」

「意味がわからないうえに『で?』って感じです」

馬鹿な!?
天の芽が六つもあるんだぞ!?
さながら六体の精霊がごとく、故郷を守っているに違いない!

「それはともかくですね」

「ともかくで済ますな!」

「今夜は一緒の布団で寝ましょうね?」

にこりと微笑む優紀。
小悪魔ここに現る。


(第二話 終)


ゆうき!の最初へ ゆうき! 10 ゆうき! 12 ゆうき!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前