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消えた想い
【失恋 恋愛小説】

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消えた想い-1

きっと、誰もが経験しているはず。
全力で人愛する事を。

あなたと出会ったのは、今から8年前。当時中2だった私には、辛すぎた恋愛。
貴方は、兄の友達で、貴方からしたら、私なんて妹にしか思えないと諦めていた。だけど、そんな私を好きだと言ってくれた貴方。
初めてのデートも
初めてのキスも…
私の初めてを全て貴方に捧げた。
「可愛いね」
「愛しているよ」
「お前が16歳になったら結婚しよな」
幸せすぎて、不安になる程、貴方に惹かれた。
「私も大好き」
それが、最後に貴方に伝えた言葉。
貴方は、私の目の前で、消えた。
事故。
車のよそ見運転が原因で…
彼のバイクも、彼も、一瞬の内に壊れてしまった。
思考停止…
何が起きたのか解らず、震える手足を無理やり動かし、彼に触れた。
真っ赤に染まる私の手。
これは…血?
何があったの?
大丈夫なの?
震える体
震える声
小さな声が耳に届いた
「…約束…守れん…くて…ごめん…な」こんな現実は、有り得ない。
涙が止まらず彼がぼやけて見えた。
それが、彼を見た最後。
その後、私が目覚めた場所は、病院のベッドの中。
気を失って2日間目覚めなかったらしい…
いっその事、私も消えてしまえば良かった。
苦しくて
寂しくて
私は現実から逃げた。
葬式にも行かず、きっとどこかに彼はいる。
そう信じて、彼と行った様々な場所を巡っていた。
でも、彼は見つからなかった。
深く暗い落とし穴に落ち、光も無く、泣き続けた過去。貴方が居なくなったと思えたのは、貴方が消えた6年後。
つい最近の事だ。
失恋と呼ぶには軽すぎて、何と言えばこの気持ちを、人に伝えられるのだろう。
辛かった。
悲しかった。
苦しかった。
でも…幸せだった。
やっと貴方に伝える言葉が見つかったよ

貴方と過ごした2年間。
貴方の笑顔も
貴方の泣き顔も
貴方の怒った顔も
全て、私の中に生きてるよ
ありがとう。
今も愛しているよ。
さようなら。


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