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最後の日記
【ガールズ 恋愛小説】

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-4

一週間後。会いに行った。
私は、彼女の前でいつもと変わらないように接しようと気をつけた。
彼女はその日も笑顔を見せてくれた。

彼女は知っている。
自分の命があとどのくらいなのかを。
それでも笑っている。

それから3日後。会いに行った。
彼女はこの短期間で、すこし弱弱しくなった。
それでも、私の前ではいつもと変わらない笑顔を見せてくれた。
ぬいぐるみは隣の棚の上に飾られていた。

2日後。彼女はなくなった。
あまりにも突然だった。
私は泣いた。
彼女は最後まで泣かなかった。

ありがとう。といって息を引き取ったらしい。

涙が止まらなかった。

たった4ヶ月の出来事だった。

彼女の兄から、日記を渡された。
彼女の日記だった。彼女の涙でぼろぼろだった。

そこには、小学校からのことが書いてあった。

私とであったこと、写真に写ろうと、彼女の手を私が引っ張って写真に写りに行ったこと。彼女の髪型を私が褒めたこと。私が切りすぎた前髪を気にしていたこと。ドッジボールで二人同時にあたったこと。
中学校になり、あまり話さなくなったこと。私の誕生日を一緒にすごしたこと。あのとき、私が泣きそうだったこと。彼女が泣いた理由を私だけがわかっていたこと。
4ヶ月前。私を久しぶりに会って、うれしかったこと。大学の話。くだらない話をしたこと。私がぬいぐるみをあげたこと。私にネックレスをあげたこと。もう、二週間も生きられないこと。

最後に、彼女の文字でこう書いてあった。

「今までありがとう。わたしのこときらいになってもいい。きらいでもいい。私はずっとあなたのことが大好きだった。こんな素敵な恋をさせてくれて、本当にありがとう。」

彼女はいつでも私を見てくれていた。
とても小さなことも書いてあった。

泣いた。そして気づいた。
私は、彼女の笑顔に恋をしていたことを。

ありがとう。気づかせてくれて。
ありがとう。私に素敵なことを教えてくれて。
きらいになんかなれないよ。大好きだったよ。

今までも、ずっとこれからも。
だから、よろしくね。

そう思えた。彼女の笑顔が会ったから。


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