13-4
「美帆、教えて?イヤなの?」
つくずく意地の悪い男だと思う。
分かっていて、聞く。
「イヤじゃ....ない....」
「.....じゃあ、どうして欲しいの?」
バストトップは避けながら、指が這う。
「....もっと.......」
「ん?聞こえない」
「もっと、触って.......激しくして....」
「.....もっと興奮したい?ドキドキしたい?」
「.....したぃ....」
「聞こえねぇよ」
「...もっと興奮させて...ドキドキさせて.....」
「はい、よく出来ました」
そもそも美帆は男性経験が無かった。
元に開発されたと言っても過言ではない。
他の男がどうかは分からないが、元はとてもこなれている感じがする。
自分が何人目かは聞いたことがない。
恐くて聞けないのが正直なところ。
きっと、それも見透かされているのだろう。
それでも、荒い息遣いと共に愛の言葉を囁かれると、どうでも良くなる。
元の言葉のままに淫らになっていく自分が止められない。
美帆は日を追う毎に、抱かれる度に、溺れていった。