11-6
「別れるとか簡単に言っちゃってごめんね?」
「....ううん」
「.....別れたくないから」
「俺も。当たり前でしょ?」
「うん」
「あのね、あの花」
「うん」
「花言葉知ってる?」
「....教えて?」
「永遠の愛、だって」
「.....元ちゃん、顔赤いよ?」
元の顔を包んだまま、同じ様に顔を赤らめた涙目が言う。
距離が近づく。
「ビンタのせいかなぁ...」
「バカ....」
「....みーちゃん、癒してよ」
「うん.....」
唇が重なる。
裸で美帆と一つになりながら、元は思った。
あの花屋に借りを作っちまったな、と。