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【青春 恋愛小説】

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11-3

絢のこと、誠のこと、木下・高畠のこと。


絢の現状を聞き安心した美帆は、明日から毎日お見舞いに行くと言って笑顔だった。

退院したら、鉄弥たち皆も集めてパーティーもやろうと言った。

元は笑顔で応えたが、言い出すタイミングも見付からず焦りだした。


何時もの様に、煙草と共に元が後片付けをする。


キッチンから見た美帆は、ソファの上で花を見つめている。

流れる音楽に合わせて揺れながら。


(........言わないとな....)


片付けを終えた元は、美帆の左隣に座る。
すかさず美帆は、鼻歌交じりに元の右肩に頭を寄せた。


元は、覚悟を決めた。


「なぁ、みーちゃん」

「んんー?」

「俺ね......嘘、ついた」

「えっ?」


鼻歌が止まる。
元は、早まる鼓動が聞き取られていまいかと不安になった。


「俺さ......みーちゃんとの約束、破った。ごめん.....」

「......何かしたの?」


頭を寄せたまま、聞いた。


「さっきのね、木下と高畠の話」

「.....うん」

「写真の投稿、俺らがやった。画像のネタも作ったし。予め押さえておいた携帯で、やったんだ」

「......そう」


美帆は暫く沈黙を続けた。

元は美帆が次に何を言い出すのか恐くて逃げ出したいくらいだった。


美帆の頭が離れる。

真剣な眼差しで見詰められる。


「元ちゃん」


元が返事をするまもなく、元の顔は強烈な音と共に首ごと右に捻れた。

初めて、女性のビンタを受けた。



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