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姉の匂い
【姉弟相姦 官能小説】

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第四章-5

 その日は天気も良く二人は終始笑顔楽しい時間を過ごした。
 あっという間に夕方になり翔太はいよいよ由紀にきちんと告白しようと思い、どこかいい場所はないかと考えていると突然由紀が
「ねぇ、私もっとお姉さんの写真見たいなぁ」
と甘えたような顔でそう言った。
 翔太は自分の家に連れて行きそこで告白出来ればと思い
「まだ時間大丈夫なら家来る?」
 勇気を出してそう言うと
「本当、いいの?行く行く」
と由紀は喜んだ。



 二人は家に入り
「あの、私もお姉さんにお線香あげてもいいかな?」
「ありがとう、姉ちゃんもきっと喜んでくれるよ」
 二人は仏壇の前に並んで座り線香をあげた。
(姉ちゃん、彼女が由紀ちゃん、本当にそっくりでしょ)
 そんな事を考えながら手をあわせていると由紀が
「本当に似てるね」
とつぶやいた。
 しかしその声は翔太には完全に結衣の声に聞こえ驚いて由紀の顔をまじまじと見て
(今の声は……まさかな、今朝も姉ちゃんの声が聞こえた気がしたし、きっと姉ちゃんの事ばかり考えているから聞き間違えただけだよな)
 そう思い気を取り直して由紀と自分の部屋に向かった。
 部屋に着くと由紀はすぐに結衣の写真を見たがり翔太は一緒に写真をみていたが心の中ではいつ告白しようか、そればかり考えていた。
 しばらくして翔太は意を決して
「由紀ちゃん、大事な話があるんだけど聞いてくれるかな?」
と由紀の前に座りそう言った。
「うん、何?」
 急に真剣な顔で言われたので少し驚きながらも由紀はアルバムを下に置き翔太の目を真っ直ぐに見た。
「俺、由紀ちゃんの事が好きで、本気で好きだから……良かったら正式に俺と付き合ってほしい」
 勇気を出してそう言うと最初驚いた顔をした由紀は少し考えてから翔太に言った。
「あの、その前に翔太君にひとつ聞いてもいいかな?」
 翔太が頷くと
「私の事好きって言ったけどそれって本当に恋愛感情?私お姉さんにそっくりでしょ、だから私、もしかしたら私の事亡くなったお姉さんの身代わりみたいな気持ちでいるのかなって思ったりもしてたんだけど」
と言った。
 すると翔太はすぐに
「確かに最初は由紀ちゃんの言うとおりだった、でも何度も会ううちに由紀ちゃんは姉ちゃんとは違う、由紀ちゃんは由紀ちゃんだって、それで俺は由紀ちゃんという一人の女の子として好きになったんだ、だから俺……」
 翔太は心を込めてそう言った。
 すると由紀は嬉しそうな顔をして
「うん、私も翔太君が好き、多分初めて会った時から、だから例え翔太君が私の事をお姉さんの代わりとして見ていても、それでもいいから一緒にいたいなって……だから今の翔太君の言葉、凄く嬉しい」
 そう言って翔太の手をとり
「これからもよろしくね、翔太君」
と最高の笑顔で翔太に言った。
 翔太も手を握り返し
「こちらこそよろしく」
 こうして二人の幸せな時間が始まった。




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