投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

文通〜first episode〜
【ラブコメ 官能小説】

文通〜first episode〜の最初へ 文通〜first episode〜 6 文通〜first episode〜 8 文通〜first episode〜の最後へ

第二話〜訪問〜-1

佐藤さんと別れ、俺はその日のうちに一ノ瀬さんへ手紙を出した。

『お元気ですか?俺は元気です』

何を書けばいいのかわからず、そんなありきたりな内容になる。手紙としてはやや言葉が足りない気がしなくもない。

「好きな食べ物とか聞けばいいのか…?いや、しかし…」

相手は俺に好意を持ってくれている。あまり変なことを書くと、期待させてしまうかもしれない。

「いっそ嫌われるようなことを書いてみるか」

『一ノ瀬さんのおっぱいは大きいですか?』

完璧だ。これなら嫌われてもおかしくない。

   ***

数日後、またも一ノ瀬さんから手紙が届いた。

『弘樹様も殿方ですものね。女性の胸に興味があるのは、仕方のないことなのでしょう』

大人だ…!一ノ瀬さんすごく大人だ!というか『殿方』なんて使う人いるんだ。やっぱりお嬢様なのかな?深窓の令嬢ってやつ?
さて気になるバストサイズはっと…。

『恥ずかしいので、会うまで内緒にしておきます』

ナンテコッタイ。
いや待て逆に考えろ。会う機会があればおっぱいを見せてくれるってことじゃないか?だよな?だよな!

「じゃなくて、嫌われなきゃ意味ないだろ…」

その気がないのに期待させるのも悪い。かといって『もう手紙送ってこないで』なんて書けるわけがない。

「おっぱいじゃ足りなかったか……それなら」

『一ノ瀬さんはオナニーとかします?』

我ながらすごく変態的なことを書いてしまった。
だがこれで嫌われることは確定したな。相手がお嬢様ならなおさらだ。

   ***

「………」

また一ノ瀬さんから返事があった。
だが重要なのは中身だ。果たして…。

『弘樹様ったら、女性に何を聞いているんですか』

「お、おぉ…」

お咎めといえばその程度で、特に嫌われたようには感じなかった。
中々強敵のようだ。敵ながら天晴れ!って別に敵じゃないか。
しかしオナニーでダメとなると、もっと変態アピールをする必要があるぞ。

『一ノ瀬さんのおマンコはぁはぁ』

よしこれは確実に嫌われた。俺でもこれは引くわ。

   ***

「なん…だと」

またしても返事の手紙があった。
警察に通報されてもおかしくない内容だったのに、よく嫌いにならないな。


文通〜first episode〜の最初へ 文通〜first episode〜 6 文通〜first episode〜 8 文通〜first episode〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前