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だめなひと。
【その他 官能小説】

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だめなひと。-4

想像するだけで身体が熱くなる。乳首がかりかりに堅く尖った。両腕で胸を掴み、持ち上げて自分で吸おうとした。でも届かない。舌を出し、涎を垂らし、ぬるぬると指で塗り広げた。彼にされる何十倍も気持ちいい。もっと汚くなりたい。舌先に泡のような唾をためる。思いきり伸ばす。乳首に舌先が届き、腰が浮くような快感が襲った。ガラスに映る私の姿。ベッドの陰に隠れて彼は見えない。オナニーしているオンナの上半身。左右の胸に涎が流れ、それが体温で乾いて汗と混ざって。
「み、見て。……見て。すごいでしょ? 汚いでしょ……?」
「もう、出させて、出したいっ、お願いだ、ヤリたいんだよっ」
 私も我慢できなかった。欲しい。膣と脳が同時に私に訴えた。
 彼の上にうつぶせになるようにして、ゆっくりとお尻を下げていく。どこにも触っていないのに、脚の間でペニスの熱さを感じる。その先端が膣とクリトリスの間に当たった。
「うぅ……ぁ、入れるね……」
 ゆっくりと、雄を挑発する発情期の動物のように腰を回す。肩を彼の胸に当て、両手で自分のお尻を広げる。ペニスを求めて、手を伸ばすように膣が開いていく。
 ずぷっ、という大きな音がした。彼のペニスを入れる。またがって体重を掛ける。どろどろのマグマに真っ赤に焼けた鉄の棒が突き刺さる。
「ああっ、入ってくる……」
 私の腿にはさまれた彼の身体が熱くなっていく。汗で滑る。
「入ってるの、すごい、ぎゅうってなる、……えぐれるっ!!」
 自分の姿を確かめるように、私は自分に話す。そのままゆっくりと、深く。中にたまっていた私の液が、ペニスに押されてじわじわと流れていく。
 前かがみになって髪を垂らして、毛先で彼の身体を刺激する。胸。乳首。おなか。おへそ。
「くぁ……」彼がびくん、と硬直する。
 ゆっくり腰を沈める。一つ一つの細胞を押し付け、快感の種を撒きながらペニスが入ってくる。熱い。じわりと染みてくる。私と彼の陰毛が濡れて絡んだ。クリトリスをそこに押し付ける。
「動かすね……。出しちゃダメ……」
 私は彼の乳首にふっ、と息を吹きかけ、舌先でつついた。彼は子供のようにかぶりをふる。真っ赤になって唇を噛む。
 ペニスをゆっくりと抜いていく。広がった部分が私の中から膣を引きずり出していく。
「あふ……、ああっ」
 自分の声をこんなに嫌らしいと感じるのは久しぶりだ。
 腰を動かし、押し込むときは力を抜く。引き抜くときは力を入れる。お尻がぷくっと外に開くと空気が冷たい。内蔵が直接快感を味わってるんだ。そう思う。
「うぉぁ、すごいっ、ああ……イキそうだ、出ちゃう、出ちゃうよぉ」
 快感というより苦痛の表情で彼が哭く。ネクタイで縛られた腕を引き抜こうと暴れている。
「ダメ、もっと」
 私は宣告する。
 オナニーの時は、膣の中だけの刺激ではイケない。セックスならそれでもいい。でも今日はセックスの気分じゃない。オナニーでいい。そうじゃない。オナニーがいい。
 彼の上に深くまたがると、私は右手を前に当て、クリトリスをつまみ、指で広げて皮を剥いて押し潰した。濁った臭いの獣の液にまみれたそれを指先で転がす。そのままお尻をひねった。今まで当たっていなかった部分をペニスがえぐり、膨らんだ場所を押しこむ。
「ふぁ……っ!! と、溶けちゃうっ!!」
「ぐぁぁ、すごい、気持ちいいっ!!」
 二人で同時に叫んだ。
 クリトリスに当てた指先が汚れている。激しくこすった。白く濁った泡になって液が垂れる。腰を小刻みに動かしながら私は私をいじめた。
「ひぁあああああ!! 来る、きちゃうぅ」
 首ががくがく震える。腰がふっと軽くなる。
「で、出る、出るぅ……」彼が眼を剥く。
 でも私はもう少し楽しみたかった。このペニスを。オナニーの道具のくせに、私で感じて、先に満足しようなんて許せない。私の性器がそう決めつけた。
「もっと……もっとよ……っ!!」
 お尻に回した左手で、彼のペニスの下にある、二つのクルミの部分を思いきりつかんだ。ねじった。
「ぎぇあっ!! 痛い、痛いよっ!!」
 悲鳴を上げる彼。こうするとオトコは射精しない。彼が見たことのない、私が好きな行為。力を入れ過ぎるとペニスは堅さを失う。ちょっと力を抜き、クルミをごりごりとこねる。
「ぶわぁっ!! 痛い、い……いだいっ!!」
 両脚をばたつかせる彼の上にまたがって、私は体重を掛ける。彼が悲鳴を上げるたびにペニスがびくびくと震える。私の襞をまさぐり、暴れる。ものすごい快感。クリトリスが破裂しそうに膨らんでいる。それを押し戻すように指で押し付ける。
「あおっ、あぉおお!!」
 動物のような声で私は腰を振る。膣を締め付け、クリトリスをいじり回す。
「やめて、やべてぇ!!」クルミをねじられ、からんだ陰毛を何本か抜かれて彼は大きく開けた口から泡を吹く。
 素敵な顔。かわいい声。


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