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best friend
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best friend-3

自分で言うのもなんだけど、私は本来イジメられるような人間じゃないと思っている。


でも、私が今このような状況になっているのは、歯車がほんの少しだけかみ合わなくなったからなのだ。






小学五年生のことだ。


その頃の私は学校が楽しくて仕方なかった。


いつもたくさんの友達に囲まれ、成績だってそこそこよくて、所属していたソフトボール部では六年生に混ざってレギュラー入り、顔だって鼻は低いけど黒目がちな瞳がリスみたいで気に入ってる。


“人気者の寺岡里奈(テラオカリナ)”は毎日が充実した学校生活を送っていた。


だけど、ある日突然その生活に幕が降りることになる。


私の一番の親友・恵の好きな人であるテツヤくんが、私のことを好きだと言っていたらしい。


好きと言っても所詮小学生。
子供の惚れた腫れたなんて、お互い好きだと気持ちがわかって、たまに学校で言葉を交わすだけで満足なレベルの淡く可愛らしいものだ。


まさか、好きだからと言って将来の約束をするほどのものでもない。


それに私はテツヤくんのことなんて好きでもなんでもなかったから、どってことのない噂だと相手にしてなかった。


でも、恵は恵なりに真剣だったらしく、私を好きだというテツヤくんの気持ちは、彼女の嫉妬や憎しみに一気に火をつけ、一方的に私を無視し始めたのだ。





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