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生徒会へようこそ
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生徒会へようこそ【MISSION'5'生徒会を再建せよ!】-25

「あ、でもどうせいつかはかすみちゃんたちに行くんだろうし持ってる?」

早羽さんが悪戯っ子のように笑みを浮かべる。

「………!…………!」

僕らは声も出ず嗚咽を堪えながら、ただただ首をブンブンと横に振ることしか出来なかった。
その様子を見て早羽さんは、口に手を当ててクスクス笑った。

「早羽さんっ!!!」

僕らを押し退けて小鞠さんが早羽さんに抱きつく。

「おかえりなさい早羽さんっ!!!」

小鞠さんの声も少し震えていた。グシッと鼻をすする音も聞こえる。

「ただいま小鞠。迷惑かけちゃったね、ごめん」

早羽さんが申し訳なさそうに、小鞠さんの頭を撫でた。

「もういいんですっ、早羽さん戻ってきてくれたから!」

小鞠さんは子犬のようにスリスリと顔を擦り付けていたと思ったら、急に顔をあげて

「もうメール無視しないでくださいね!あれ、すぅっごくヘコむんですよぅ!!」

と、頬を膨らました。

「ふふ、うん。分かった!」

そんな小鞠さんに早羽さんはふんわりと微笑む。

「早羽さん、おかえりなさい」

キミさんが椅子から立ち上がって早羽さんに近付く。

「公彦、ただいま。遅くなってごめん」

「もう、いいです。オレも小鞠と同じですよ」

その言葉を聞いて早羽さんが「ありがと」と笑った。

「遅かったな」

悪戯に笑みを浮かべてオッさんが早羽さんにそう言う。

「お待たせ」

早羽さんは、同じように含みを持たせた返答をした。 この二人の一言には色んな意味が詰まっているような気がする。
『おかえり』『ごめん』『待ってた』『バカタレ』。
『ただいま』『ありがとう』『ずっと会いたかった』『うるさい』。
僕が知らないだけで、オッさんと早羽さんにはしっかりとした絆が見てとれた。
いつか…。
僕もいつか、こんな先輩たちのようになりたい。一人一人、絆が繋がって見える、そんな風になりたい。

「これで、これで本当の本当に全員ですか!?揃いましたか!?」

「生徒委員会、全員集合ですか!?」

僕と宝さんが先輩たちに食い気味で聞く。

「おう!お前らのおかげだぜ!!!ありがとな」

あのオッさんが…あのオッさんが素直に…。

「うぅわぁぁぁぁ…ん!!!!」

また僕と宝さんの涙腺が崩壊して、先輩たちに慰められることとなってしまった。

そして。

そんな大騒ぎの中に、コンコンと扉をノックする音が響いた。

僕らが扉を見ると、ゆっくり横にスライドしていく。

誰か来た。新生・生徒委員会の初の仕事になるのかな?

オッさんが声高にしてこう言う。




「生徒会へようこそ」




until the next mission...BYE-BYE!


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