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アンバランス×トリップ
【ファンタジー 官能小説】

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アンバランスな愛-9

「生で食えと?」

「まさか。一応中身を見せたかっただけだ。厨房に頼んで調理してもらうよ」

 これは煮付け、こっちは刺身とオススメの食べ方を教えたケイはクインに頼んで厨房まで届けてもらう。

「あのさ……ありがとう」

 一段落つくと、ゼインはケイに向かって深々と頭を下げた。

「?」

 魚の事か?と首を傾げるケイに、ゼインは頭を下げたまま心からの礼を伝える。

「ケイが魔導師とキャラを巻き込んでくれたおかげで……今、生きてる……ホント、ありがとう」

「ああ、その事か……気にすんなよ。それに、俺はアースの命の恩人だからな♪」

 ファンが魔物軍団に襲撃された時、大怪我して海に落ちた瀕死のアースを救ったのはケイ。
 だから多少の無理でも頼めば聞いてくれる。

「凄ぇ相手に恩売ったもんだな」

「まあ、今回の事で貸し借り無しだけどな」

「あう……ごめん」

「良い良い。どうせ貸しっぱなしになってただろうし」

 海の男は心が大海原なんだ、とケイはベットの横の椅子に座ってゼインの頭を軽く叩いた。

「それと、ポロ……じゃなかった、アメリアの事もありがとう」

 ゼインは頭を上げずに、チラッと目だけでケイを見上げる。
 ケイは顔を真っ赤にして固まっていた。

「ゼ…ゼインにお礼言われる事じゃ……ねぇ……し」

 おたおたしたケイは照れ隠しにゼインの頭をぐいっと布団に押し付ける。

「ぶっ……いや、なんか父親の気持ちなんだよなぁ」

 ゼインは押し付けられたまま、ニヤニヤとケイを見た。

「けっ……父親のくせに娘犯してんじゃねぇっつうの」

「愛玩奴隷にとっちゃセックスなんざ誰とヤッても一緒なんだよ」

 じゃなきゃいけすかない相手にご奉仕なんかやれないのだ。

「……マジか?」

 ぬくぬくお坊っちゃんなケイは奴隷の事情など分からない。

「だからさ……最高のセックス教えてやってくれよ」

 ゼインの台詞にケイはグッと詰まる。

「……愛玩奴隷を満足させるテクなんてねぇよ〜…」

 女性経験がそう豊富でないケイは頭を抱えて悶えた。

「いやいや、テクの問題じゃなくて気持ち?心?そっちの事」

「?」

 違う違うと手を振ったゼインは、自分の胸を指した。

「カリーとヤッた時……全然違ったんだ。ただの性欲処理で卑猥な遊びだと思ってたセックスが……全然違った」

 飼い主の言われた通りに、飼い主の望む事をするセックスとは違い、自分がヤりたいから、相手を悦ばせたいからするセックスは心も身体も満たされる……正直、カリーの下手くそなキスでもイキそうになる。


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