投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜
【学園物 恋愛小説】

ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜の最初へ ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜 44 ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜 46 ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜の最後へ

第五話-3

何故か困惑顔の瑞希。そんな瑞希も可愛いな。
「兄さん、もしかして紅葉ちゃんと喧嘩でもしたんですか?」
「は?してねぇよ。そもそもさっき初めて会ったのに、なぜ喧嘩になる」
瑞希はまたも困惑し、やがて何か閃いたのかポンっ!と手を合わせた。
「兄さん。紅葉ちゃんの名字も、神代って言うんですよ」
「へぇ。結構いるもんなんだな」
「…………」
瑞希はじっと俺の顔を見つめてきた。
「よせ瑞希。俺たちは兄妹なんだ。俺のことが好きなのはわかるが、行き過ぎるな」
「な、ななな、何を勘違いしてるんですか!?」
あれ?てっきり瑞希に愛の告白でもされるのかと思ったが、どうやら違ったみたいだな。
「も、もう兄さんのことなんて知りません!」
そう叫んでソファに座る瑞希。今の流れは出ていくところなんじゃ……?
それから俺と瑞希はしばらく無言でじっとしていた。いつもならこんなことないのに。
「みっずきぃ〜!」
「ひゃぁっ!?」
突然現れた姉ちゃんは、現れて早々に後ろから瑞希の胸を揉み揉みした。いいぞもっとやれ。
「おんやぁ〜?また大きくなったんじゃないかー?」
「何?おい瑞希、俺にも触らせろ」
「馬鹿ですか!?兄さんも姉さんも、妹の胸を触るなんて馬鹿なんですか!?」
瑞希はじたばたと暴れて姉ちゃんの呪縛を振りほどいた。
「お姉ちゃんとして、妹の成長を確かめるのは当然なのだー」
「そうだぞ。それがキョウダイってもんだ」
「ぜっっっっったいに違います!」
俺たちから距離をとり、警戒心剥き出しの瑞希さん。
「それにしてもすごいぞトモ、瑞希のおっぱい」
「お、おっぱいとか言わないでください!」
『おっぱい』って単語だけで恥ずかしがるなんて、瑞希もまだまだお子様だな。
「いつも風呂場でバストアップマッサージをしてるだけはあるなー」
「なっ!?ち、ちがっ、というかなんで知って……」
バストアップマッサージな。たしかにしていたな。カメラに写ってた。
「ほーう?マッサージではないのかー?じゃあどうして、自分のおっぱいを揉んでいたんだー?」
「え、あ、い……ま、マッサージです!」


ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜の最初へ ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜 44 ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜 46 ナクシモノ〜シスター&ブラザーコンプレックス〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前