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a four-leaf clover
【女性向け 官能小説】

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セフレだった女-2

「ああ、悪ぃ。俺、女できたからケジメつけたの。だから番号もアドレスも替えたんだ」


そう言いながら繋いでいた手に更に力を込めてくる陽介。


まるで、「心配すんな」って言ってるみたいに、その手の力は強かった。


だけど……。


肩越しに見える、整った横顔。


欲目に見なくても目を惹くほどイイ男を彼氏に持つと、不安にかられていたたまれなくなることなんて、しょっちゅうだったりする。


まして陽介は、あたしと付き合う前は超がつくほどの女ったらしと言われるくらい女関係が派手だったらしいし。


それでも紆余曲折を経てあたしと付き合うことになった陽介は、今までの女関係を全て清算してくれた。


陽介が過去に何股かけていたとか、セフレが何人いたとかたくさんの噂話を周りから聞かされていたけれど、今はちゃんとあたしだけを見ていてくれている。





でも、陽介から女関係を疎遠にしていっても、こうやって女の子が寄ってくるのは日常茶飯事で。


彼女であるあたしが横にいても、陽介の連絡先をゲットしようとする女の子達。


その度に彼はのらりくらりとかわしてくれるのだけが救いだけど、女の子達の常識のなさにはいつもハラハラしてくる。


しかも陽介に声をかけてくるのは、目の前のこの娘みたいに抜群に可愛い娘ばかりだから、余計に不安になる。


身体もそんな自分の不安な気持ちに警鐘を鳴らしていたのだろう、反射的に陽介の手を強く握り返して、半歩分だけ彼の腕にすりよった。


「彼女、できたんだあ」


その娘はゆっくりあたしに視線を移すと、頭のてっぺんから爪先までまるで値踏みでもするようにジロジロ見つめてきた。


「あ、あの……福原恵(ふくはらめぐみ)って言います」


反射的に頭を下げてしまう自分が情けない。


堂々としてればいいんだけど、この娘の完璧過ぎる容姿の前ではどうしても萎縮してしまう。


そんなあたしをフッと鼻で笑った彼女は、


「あたし、船川(ふなかわ)くるみ。よろしくね」


と右手で拳を作って口を押さえながら小さく頭を下げていた。




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