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ある夏に吹いた風
【OL/お姉さん 官能小説】

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ある夏に吹いた風-2

カスミさんに合うたびその姿を思い出し、俺は顔をまともに見ることが出来なくなった

村の男の人が食べ物を持ってカスミさんのテントを訪れるのを度々目にした

ある日の夜、俺の兄ちゃんが野菜を持って黙って出かけるのを見た

俺は何となく後を追うと“カスミさんの家”に着いた
兄ちゃんは塀を乗り越え、焚き火を見つめるカスミさんに声を掛けて野菜を見せるとカスミさんは笑いながら返事をしてテントに兄ちゃんを誘った

カスミさんはテントに入る前に、シャツを脱ぐと、テントの天辺に引っ掛けた

焚き火でオレンジに映えるブラジャー姿がまぶしかった

一人で入るには大きなテントでも、大人二人が入ると窮屈そうだった

俺はカスミさんに魅力を感じていたが、頭の中では大胆だけど清いイメージを持っていた

(まさか、カスミさんが!?)

俺の中で清カスミさんのイメージがそれを否定する

それに突き動かされ、俺は足音を忍ばせながらテントに近づいた

焚き火に照らされないようにテントを挟んで反対から回りこむ

通気用の小さい網戸に近づくとそこから微かにカスミさんと兄ちゃんの声が漏れていた

目を凝らして中を覗きこむと、そこには裸で仰向けに寝転んでる兄ちゃんと、その上を跨いで体を揺らすカスミさんがいた

俺の中で否定していた現実がそこにあった

俺の胸は何かが膨れ上がったように張り裂けそうになる

喉の奥が限界まで広がったようにヒリヒリズキズキと痛くなる

涙が溢れそうに目頭が熱くなるが、乾いてズキズキする

見たくないのに目が離せなかった
小さく荒い息をしながら体を重ねるカスミさんと兄ちゃん

薄暗いテントの中で、汗ばむ体が輪郭を輝かせ浮き上がらせる

カスミさんが体を揺するのに合わせてタプタプとゆれるオッパイ

荒い息に混じってクチュプチュと湿った音が漏れる

兄ちゃんの腕が動き、お尻やオッパイを思い思いにまさぐる

足音が聞こえる

誰かが“カスミさんの家”に来た

俺はそっとテントの影から顔を出す

本来、門があった所から村のオジサンがテントの上の方をじっと見つめる

俺は見つからないように、焚き火に照らされテントから伸びる影に身を潜めるように身を縮める

やがて「チッ」と舌を鳴らして離れていった

オジサンもカスミさんに合いに来たんだ

しかし先客がいることを知り、しぶしぶと帰って行った

どうやらテントの天辺に掛けられたシャツが目印のようだ


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