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【学園物 恋愛小説】

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rink〜01-2

「…君はいかなくてよかったのですか?」彼は外に視線を向けながら言う。
「…は?…っ別に…」
興味、ないし。
「いって良かったんですか?全員サボリ…で。」
……また笑ったぁ?!!
「っ…まぁお返しはたんともらいますけどね。」
「っ!!く…ははは!!」
!!!…何、なんで爆笑するわけ。
頭にきて彼を睨みつけようと振り返ると…
……っ。いった。
…なんで…
なんっでこんなに動揺しなきゃいけないんだろう。会った時からかもしれない。…苦しい。助けてよ…
心臓が…イ・タ・・イ…
「久しぶりにこんなに笑いましたよ。」
…どうして、どうしてこんなに…涙が…溢れて…
「…どうかしましたか?」
のぞきこもうとする彼。
…どうしてこんなに!!
ふわっ
光に…包まれているみたい。…暖かい。
見上げると彼がいた。顔が…熱い。なのに…
「…大丈夫です。」
しっかり目を見て言う。そして笑う。
その時彼が目を細めたのは気のせいだろうか。日の光が影になってよくわからない。
苦しそうな…表情をしたのも…
ふと…気付く。
肩に置かれた手…
…感情が…気持ちが定まらないけれど…
けれど…
…ここちいい…
「…掃除…終わりました。」
「はい。ご苦労様。」
そのまま教室を出ようとする。
不可解な思いを残しながら。
「君、名前は?」
…っ。だから不意打ちは…
「…なんでですか。」
彼は手に持った物を掲げながら
「出席簿があるんで…ね。」
「…サービスで全員出席ってことにはなりませんか?」
「…う〜ん。」
困った表情の彼。今度は私が笑う番だ!!っていうか、掃除当番くらいまけなさいよ。
「…先生、お名前は?」
「…南野秀一ですよ。」
私はふっと笑いながら
「…私、水沢結華です。」
「はいはい。水沢…さんね。」
「南野先生、…これから大変ですね。」
意味がわからなそうな彼。
「女・生・徒。」
「?」
「出席簿、よろしくね。南野秀一先生♪」
教室を出る。廊下の窓は開けっ放し。そこに寄りかかる。
春があちらこちらに息づいている。風が頬をなで、私を包み込む。
気持ちが溢れてくる…。正体は分からないのに。嬉しくってしかたがない。ずぅぅっと待っていた気がする。待ち望み、探し続けていた。
やっとやっと会えた。あなたに…。
自分を抱きしめると…風のなかに花の香りがした。
……南野秀一先生…


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