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『由美、翔ける』
【スポーツ 官能小説】

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『由美、翔ける』-40

「朝から、おしりを丸出しだなんて、ユミさん、エッチすぎですよ」
「や、いやっ……」
 耳元に口を寄せられ、息を吹きかけられるように囁かれ、由美はもう、どうしようもないくらいに、性の高ぶりを感じてしまっていた。
「ここなんかもう、ヌルヌルのベトベトです……」
「あっ、こ、こすらないでっ……や、やぁっ……」
 おしりの溝を擦っていた“陽茎”が、由美のむき出しの股の間に入り込み、今度はその部分の裂け目をヌルヌルと擦り始めた。
「エプロンの上からでも、わかりますよ……ビンビンになってますね」
「あ、うぁっ、あぁんっ!」
 乳首の突起がはっきりと、エプロンの布地から形を見せている。乳房を鷲づかみにしながら、八日市の指が、その乳首にも刺激を与え始めた。
「エッチですよ、ユミさん……!」
「あ、あっ、あ……」
 膣口に、圧力を感じた。八日市の“陽茎”が、その部分に狙いを定めてきたのだ。
「それっ……!」
「あっ……!」

 ずぬるっ……

「あぁああぁあぁあぁっっ!」
 一気に一番深いところまで、その“陽茎”が潜り込んできた。真下から突き上げられるようなその衝撃に、堪らず由美は喉を反らして、嬌声を挙げていた。

 ずぶっ、ずぶずぶっ、ずちゅずちゅっ……

「や、あっ、ああんっ、あっ、あっ……!」
 腰が衝突するたびに、淫らな水音がキッチンの中に響き渡る。立身状態とは言え、由美の大好きな“後背位(バック)”なので、お尻の底から湧き上るような快楽に、彼女は夢中になり始めていた。
「あっ、ひあんっ、よ、よっくん、はげしすぎよぉっ……!」
「ユ、ユミさんが、いけないんだっ……そんな、そんなカッコでっ……!」
「だめぇっ、そ、そんなに、ゆすらないでっ!」
 突き上げるばかりでなく、体全体を揺さぶるように、八日市の全身を使ったその動きに、由美は翻弄されるばかりだった。
「あっ、あっ、あんっ、んあっ、ああぁあぁぁっ!」
 隣にはっきり聞こえている声を出して、由美は悶えに悶えていた。

 ぐちゅ、ぐちゅ、ずちゅ、ずぷっ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ……!

「よっくん、だめっ、わ、わたし、もうだめっ……!」
 突かれ、揉まれ、摘まれ、揺さぶられ…。ありとあらゆる愛撫をその身に浴びて、由美はもう、性の限界に達していた。
「ユミさん、ユミさんっ……!」
 それは、八日市にとっても、同様のことであった。由美の身体に完全に溺れている様子の彼は、容赦も余裕もないその腰使いに、限界が伺えた。
「あっ、ああっ、イ、イクッ、もう、イクッ、イクぅううぅうぅぅぅっ!!」
 まず先に、由美が性の最高到達点に辿り着いた。背中を大きくそらしながら、体を硬直させ、勢いあまって、ぶるぶると大きな震えを起こしていた。
「う、ううっ、な、なかが、すご、う、あ、うあぁあぁっ!」
 硬直と震えが、一番激しいのは由美の胎内である。そこに剝き身で入り込んでいる八日市なのだから、性の発露を抑えることなど、到底不可能である。

 どびゅる、びゅるるっ、びゅるびゅるびゅる……!!

「あぅんっ! き、きてるっ、なかに、いっぱいきてるうぅううぅぅっ!!」
 朝一番の“特濃”を、胎内中に浴びせかけられ、絶頂の余韻の最中にあった由美は、何度も何度も体を震わせて、女の悦びに夢中になっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「う、うぅ……ふぅ……」
 やがて全てが収まり、あらぶる呼吸をなだめあいながら、二人は繋がったまま、起き抜けに行われた行為の余韻に浸る。
「ユミさん、最高です……」
 昨夜の情事も凄かったが、“裸エプロン”の由美を背後から“犯す”というシチュエーションもまた、八日市を非常に満足させたようだ。
「お料理、冷めちゃう、わ……」
 フライパンの余熱によって、スクランブルエッグはまだ熱気を保っている。
「そう、ですね……そうならないように……」
「えっ、あっ、ああっ……!」
 浮き上がる律動が、再び開始された。あれだけの“特濃”を出していながら、八日市はまだ余裕があったのだ。
「よ、よっくん、ダメっ、お料理、さめちゃうっ……!」
 言いながらも由美は、またしても始まった情事に、すぐさま嬌声を挙げた。
「あ、ああっ、ダメッ、ダメッ、と、飛んじゃうっ、わたし、飛んじゃうっ、ダメッ、ダメダメッ、だ、ダメぇぇえぇぇぇ……!!」
 胎内ではじける勢いを受けて、由美はまるで、エプロンのように真っ白な翼が背中から生えたような感覚をもって、駆け抜けていく圧倒的な浮遊感に、その身を任せていた…。



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