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『由美、翔ける』
【スポーツ 官能小説】

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『由美、翔ける』-2


 ピピ、カシャッ…

「!?」
 不意に、携帯カメラの音を耳が聞きつけ、しゃがんだまま呆然自失としていた由美が、我に返った。
「だ、誰!」
 しゃがみこんで、尻の下に汚物の山を築いている今の状態を、誰かに撮られた。
「誰っ! 誰なの!!」
 そんな信じられない事象に対して、由美の思考回路がスパークする。
「へへ……お嬢さん、やってしまいましたねぇ……」
 その声を享けてなのか、暗がりの草むらから、身なりの汚れた中年男が姿を現した。
「なにやら様子がおかしかったんで、つけさせてもらいましたが……まさか、ウ×コを我慢してたとはね……さらに、こんなところで“野糞”まで……これはもう、盆と正月が一緒に来たようなモンです」

 ピピ、カシャッ…

「や、やだっ、撮らないで、ヘンタイ!!」
「それは、褒め言葉ですねぇ…」

 ピピ、カシャッ…

「やめてっ、やめてよっ!」
 しゃがみ込んだ状態のため、由美は上手く身動きが取れない。両手で尻のあたりを覆い隠そうとするのが、精一杯だ。
「あっ……!」
 手を後ろにして目いっぱい伸ばそうとした動きが重心を崩したのか、由美の身体が後ろ側に倒れ、結果、自らが生み出した汚物の山に向かって尻餅をついてしまった。
「ひっ……!」
 ぐにゅり、とその大きな尻に潰された山が形を変える。そのあまりにもおぞましい感覚に、由美の身体は瘧(おこり)を起こしたように震えた。
「おやおや…。自分で出したウ×コを、自分の尻で踏み潰すとは。みっともないことこの上ないですね、お嬢さん。まあ、眼福ではありますがねぇ」

 ピピ、カシャッ……ピピ、カシャッ……

「あ、あぁ……」
 変態の悪漢中年に、携帯カメラで痴態を連続撮影されてしまう。しかし、矢継ぎ早に起こる信じられない事態に、由美はもう、正常な判断力を奪われて、身動きひとつ、取ることができなくなっていた。
「それにしても、ウ×コ塗れの汚い大きなお尻だ」
 にやり、と、変態の悪漢中年は、玩具を見つけた子供のように、妙に無邪気な笑顔を見せた。
「どんな感触が、するんでしょうねぇ」
 由美の体を壟断し、自分の思い通りの欲望を果たそうという下心を覗かせて、変態の悪漢中年が、携帯カメラのシャッターを切り続けた。
「い、いや……やめて……」
「抵抗するのは、無駄ですよ……なにしろ、アナタが“ウ×コを尻で踏み潰した”恥ずかしい姿は、このカメラの中に収まっているんですからね……アナタ次第では、ボクもこいつをどうするか、わかりませんよ……だから、言うことをきかないと……」
「脅迫の現行犯」
「「!!??」」
 不意にかけれらた言葉に、由美と、変態の悪漢中年の顔が、同時に驚愕の色を浮かべた。

 どごっ!

「はぅあっ!?」
 変態の悪漢中年の身体が、宙に浮いた。背後からその股座に、強烈な膝蹴りの一撃を受けたのだ。
「お、あ……う……」
 悶絶する変態の悪漢中年の手からカメラが離れ、地面に音を立てて落ちる。
 すかさずそれを拾い上げた人影は、藍色のジャージ姿に身を包んだ、由美と同じぐらいの年齢を思わせる青年男子であった。
「ごめんなさい。確認だけするけど、すぐに消しますから」
 青年は、由美の痴態が収まっている画像を、矢継ぎ早に消す作業を繰り返す。
「や、やめろ……」
「アンタは、黙っててくださいね。でないと、殺します」
「ひっ……」
 ぎろ、と、細目で睨まれて、変態の悪漢中年はすっかり萎縮してしまった。
「これで、いいかな。一応、念のため……」
 その携帯電話を真っ二つに折り割ってから、中央の池に向かってそれを放り投げた。

 ぼしゃん…

 と、水音が跳ねて、暗闇の中に波紋を広げる。
「証拠はなくなりましたから、警察に突き出しはしませんが、僕は、アンタの顔を覚えましたんでね」
 悶絶している変態の悪漢中年の髪を掴むと、間近にその顔を確認する細目の青年。自分の顔も、恐怖と共に覚えさせようという意図もあるのだろう。
「もしこの女性に何かしでかしたら、今度は間違いなく、ムショ入り覚悟でアンタを痛めつけてやる」
「ひ、ひいぃぃ……」
 がちがちと歯を鳴らして、変態の悪漢中年は、みっともなくも失禁を始めた。
「大丈夫ですか?」
 その変態の悪漢中年を、汚いもののようにかなぐり捨てて、藍色ジャージの青年は、由美の側による。
「あ、ぁ、あ……」
「怯えさせて、すみません。……あと、セクハラを許してください」
「あ、え……っ」
 やにわ、青年の二の腕に、由美は抱え上げられた。俗に言うところの、“お姫様抱っこ”である。由美の臀部が、重なった粗相で相当に汚れているにも関わらず、その青年に躊躇は全くなかった。
「信じてくださいね。あそこに転がってる汚物とは、絶対に、違いますから。でも、信じられなかったら、叫んで、助けを呼んでもいいですよ」
「……ハ、ハイ」
 そうして由美は、尻全体を覆う汚辱の不快感も忘れて、その青年に力強く抱えあげられた自分の状況を、丸ごと受け入れることにしたのだった…。


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