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アンバランス×トリップ
【ファンタジー 官能小説】

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-3

「塵となれっ!!」

 魔法陣が明滅して、それに合わせて発動の言葉を唱えようとした魔法使い。

バチュッ

 しかし、その身体は言葉を紡ぐ前に内側から弾け、空中に浮かぶ魔法陣に血と肉片を張り付けた。

「お喋りが過ぎたな」

 魔法使いが居た直ぐ後ろには、血まみれのショートソードを持ったスランが立っている。
 的確に魔法使いの体内にある核を貫いたスランは、ショートソードを振って血を払うとそれを鞘に収めた。
 同時に術者を失った魔法陣は空気に溶けるように消え、張り付いていた汚物が地面に落ちた。

「いやん。私の獲物ぉ〜」

『グルルル』

 カリーは不満そうに人差し指を口に当て、ゼインも同感だと喉の奥で唸る。

「文句言うな。元はと言やチビが勝手に飛び出すからいけねぇんだろが」

 スランの案内で彼が指示を受けていたという場所に来たのだが、ゼインが居た施設と全く同じ建物を見た瞬間、ゼインがキレた。

『グ』

 ゼインは決まり悪そうに視線を反らす。

「ほれ、戻れ。嬢ちゃん、もう大丈夫だぞ」

 ゼインの耳の付け根をガリガリ掻きながら、スランは密林に隠れていたポロを呼んだ。
 ゼインはスランの手技で腰砕け、ふにゃふにゃになって人間の姿に戻る。

「うわ、スランの手でイッちゃったぁ?」

「うっせぇな。上手いんだよコイツ」

 人間の時はそうでもないが、獣の扱いが無茶苦茶上手い。
 ゼインは残った獣耳をペタンと伏せて尻尾をクニクニ振った。

「やだぁ妬いちゃう〜」

 カリーは負けたくないと、スランの手を払ってゼインの耳元をカシカシ掻く。

「っ止めろっそれどころじゃっ」

 地面に転がり子犬のようにじゃれる2人を、スランはうんざりしながら眺めた。

「ゼイン。服」

 いつもの事なのでポロはじゃれ合いを無視して服をゼインに放る。

「さんきゅ」

 どんなにぶちギレていても、ちゃんと服を脱いでるところがなんだか間抜けな奴だ。

「なあ、アイツらとお前の違いって何だ?」

 スランの問いかけに周りを見てみると、いつの間にか他の白衣達は地面に汚ならしい肉片を撒き散らして絶命している。
 その身体からは触手がはみ出て未だピクピク蠢いていた。


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