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アンバランス×トリップ
【ファンタジー 官能小説】

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 南の大陸の中心にあるビアズリー国……それより東に位置するトムス国は広大な密林が広がる国だ。
 国の3分の2は密林が占めていて、人が足を踏み入れた事が無い地域も数多くある。

 そんな未開の地に、例の施設はあった。

 鬱蒼と繁る木々の間に、不自然に現れる建物……そこから盛大な轟音と土煙が上がる。

ドガシャアァッ

ドオオォォン

「何事だ?!」

「ま、魔物です!!」

「何?!直ぐに捕らえろっ!!」

 建物の中から大きな声が聞こえた後、白衣を着た男達がわらわらと出てきた。
 その手には網やらロープが持たれているが……それでいったい何をするつもりなのか、と襲撃した魔物は目を細めた。
 魔物は獣型で狼と獅子を足して2で割ったような外見。
 体毛は灰色で立派な鬣とストレートの尻尾が光の当たり具合で銀色に輝いている。

『グルルル』

 その魔物は3メートルはある巨大な身体を低く構え、ストレートの尻尾をパサリと振った。

『グアオッ』

 そのまま大きく飛び上がった魔物は、指示を出している男に飛びかかる。

「今だ!!」

 男の合図で他の白衣達から網やらロープが投げられた。
 ロープが四肢に巻き付き、網が顔に引っ掛かる。

『グッ?!』

 引き千切ろうと魔物は腕を引いたが、ロープはしなやかに伸びて力を分散させた。
 更に、指示を出していた男の口から呪文が紡ぎ出されている。

『!!?』

「召雷!!」

バヂイィッ

『ギャウンッ』

 魔法の発動と共に魔物に雷が落ち、魔物は背中を反らして地面に落ちた。

「腹を裂いて核を取り出せ!!」

『!?』

 地面に倒れた魔物……ゼインはザアッと青くなる。
 おまけに地面からボコボコと赤黒い触手が出てきてゼインの身体を締め上げた。

『グウウゥ』

 ゼインは唸り声をあげて魔法使いを睨み付ける。
 男はさも愉快だと言わんばかりにゼインを見下ろした。

「あの方に頂いた力……試させてもらうよ?」

『?!』

 言った途端に男の口から触手がびゅるると伸び出てゼインに迫った。

ギャキッ

 その触手を防いだのは2つの黒い影。


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