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ようこそ花咲女子寮へ
【ラブコメ 官能小説】

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世界中の誰よりもいちばん-10

「な、なぁ…… そろそろもう気がすんだろ? だから、その…………」

モジモジと太股を擦り合わせながら、必死に何かを僕に訴えている様子の秋子さん。
もちろんそれが何なのか、僕にはわかっている。

「そうですね? じゃぁそろそろ………… 全部出してもらいましょうか?」

そう言うやいきなり僕が膣内へと指を挿入すると、
あまりに突然の出来事に驚いたのか、
秋子さんの陰部からちょろりと数滴、なにやら生暖かい液体が零れるのが見えた。

「あれ? いまのひょっとして?」
「ち、違うぞっ 私は何もっ んっ………… だから指を動かしては…………っ」

恥ずかしそうに必死で首を振りながら、ビクビクと太股を痙攣させる秋子さん。
ただでさえ我慢していた状態で剃毛されていたのだから、
もう限界に達しているのは明らかなのだ。

人として当然の行為ながらに決して人前では行わない行為。
僕はいまその尊厳を放棄させようとしている。

「じゃぁ僕は触りませんから、自由にここでしてください?」
「なっ…… そ、そんな事出来るわけないだろうがっ」
「どうしてですか?」
「どうしてってそんな恥ずかしい事………… 他ならぬ和也の目前でなど…………」
「あれ? その言い方だと僕以外の前なら出来そうに聞こえますけど?」
「ば、馬鹿なっ 誰の前とて無理だっ!!! お、お願いだからっ…………」

秋子さんは懇願するも、僕は決して秋子さんを自由にはしなかった。
非道とも外道とも思える行為。
けれど、それほどまでに僕は秋子さんに怒りを憶えているのだ。

「どうして僕を試すような真似したんですか?」
「えっ? あっ そ、それはっ………… な、何の事だ?」
「おかげで僕、今度美咲さんにご飯奢らなきゃいけないじゃないですか…………」
「なっ それはつまりっ!? まさか美咲と…………」
「…………やっぱり」

僕のカマ掛けにあっさりひっかかる秋子さん。
元来この人は嘘などつける人では無いのだ。

「よりによって僕の信用が夕飯程度と秤に掛けられるなんて…………」
「ま、待てっ! 別にその程度のものという意味ではないぞっ」
「何が違うって言うんですか?」
「そ、それはっ あまりに美咲が五月蠅いものだから軽くあしらったつもりで……
 そもそもそんな賭けが成立するなど思ってもいなかったからでっ」
「賭けが成立しない?」
「だ、だって………… 君が美咲の誘惑に乗るなど………… あり得ないと…………」

まぁ、大方その程度の理由だとは思っていたが、
それにしてもやっぱり僕には納得がいかない。

「でも美咲さんはっ 僕がクランケと関係を持っても、
 きっと秋子さんにとってはそんなの自慰行為の延長程度だと…………」
「そ、それはっ…………」

秋子さんは必死で言葉を紡ごうとしたが、
何故か躊躇うようにその後の言葉を飲み込んだ。


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