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レイプ犯 湯島武史
【レイプ 官能小説】

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悪魂の結末-10

 そして少しの沈黙の後、重々しそうな口を開く絵里。
 「でもゴメン、好きになる前に言わなきゃならない事があったの…。いえ、謝らなきゃならない事…」
 「えっ…?」
ドキッとした。思い当たる節がかるからだ。しかしその本当にその言葉だとすれば武史が絵里をレイプする理由がなくなる。いや、レイパーとしての自分を失いかけないとも言える重要な言葉。武史の心臓はドキドキしてきた。
 「私ね、実は小学校の頃…」
武史が思っている事にどうやら間違いないようだ。絵里レイプへの執念を失いかけない展開に武史は怯える。
 (言うな!言うんじゃねぇ!!ふざけんなよここまで来て!!)
 「…一度だけ…」
 (言うな!言うなぁぁ!!)
しかしその言葉は伝えられる。
 「…湯島君に酷い事した事あるの…」
 (!?)
絵里はその事を自分が気付いていないと思っている、それを前提のレイプ計画だった。気にもしてないだろうし、覚えていてもきっと知らんぷりをするだろうと思っていた。その性根腐った絵里をレイプする事が武史がやり残した事であった。
 毎日のように優里達に虐められる中、一度だけ優里に違和感を感じた事があった。自分を虐める事に手慣れていたはずの優里が一度だけソワソワしながら初心者のような行動を見せた事があった。後日武史は、それは優里ではなく優里になりすました双子の妹絵里ではないのかと感じた。それはずっと続く優里の虐め方を見ていればすぐに確信出来た。あの時のぬるくてたどたどしい虐め方をしたのは絵里だと。本来の目的は優里レイプ。しかし絵里に復讐しなければ目的を達成した事にはならない。優里と結婚してからその気持ちは日増しに強くなって行った。偶然絵里の方から良く絡んできた為、ラッキーだと思っていた。そして今日、そのチャンスが巡ってきた。長年の恨み、復讐劇がようやく完成しようとしている今、そのラストシーンが未完なまま終わろうとしている事に対して武史は人生最大の恐怖を覚えていた。


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